中国本土株のMSCI指数採用めぐる議論再開-当局の改善策が焦点に

  • 人民元建てA株を新興市場指数に採用するどうかを6月に判断
  • 広範な売買停止の再発防止などの措置を見極めへ

MSCIは30日、同社の新興市場指数に中国本土株を加えるかどうかについて新たな協議を始めると発表した上で、組み入れの是非は昨年夏の本土株急落時に売買停止が市場の半分に広がったような事態の再発を防ぐ準備を当局がしているかどうか次第だと説明した。

  MSCIは資料で、投資家は引き続き流動性リスクについて懸念していると指摘し、6月に判断を下す方針であることを明らかにした。MSCIが昨年、中国人民元建てA株の採用を見送った後に本土株が急落。当局による前例のない介入を招いた。

  昨年7月、中国の証券取引所に上場している企業の半数が自社株の売買を停止。中国当局も本土の先物市場を事実上閉鎖し、大株主の株式売却を禁止、空売りを取り締まった。MSCIによれば、同社の指数へのA株組み入れをめぐる判断は、こうした広範な売買停止が再び起きないようにする改善策を当局が講じているかどうかに左右される。

  IGのアナリスト、アンガス・ニコルソン氏(豪メルボルン在勤)は中国株が6月に採用されるとは見込んでいない。「中国の証取には国による多くの介入や監督が残っており、アジア指数に中国株の組み入れを認めればMSCIはその信頼性をリスクに大きくさらすことになる」と指摘。「中国はまだ昨年の株価急落からの回復途上で、株式市場の正常化をゆっくりと図っているところだ。これはデリケートで長期的なプロセスとなる公算が大きく、改革を急ぎリスクを冒すことはないだろう」とも述べた。

原題:MSCI Says China’s Trading Halts May Keep It Out of Stock Indexes(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE