マイクロソフト、AIボットに注力継続-ウィンドウズ10刷新へ

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マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、ユーザーに悪用された人工知能(AI)チャットボット「Tay(テイ)」の公開停止を先週決めたものの、新興のAIベースのチャットソフトウエア市場に引き続き注力する考えを示した。

  ナデラCEOは30日にマイクロソフトがサンフランシスコで開いたソフト開発者向け会議「ビルド」の基調講演で、AIを使って自動的に実行するソフトであるボットと連携する会話ベースの製品に関する同社の戦略の概要を説明。「プラットホームとしての会話」と同社が呼ぶ戦略に関して、「シンプルなコンセプトだが極めて強力だ」と述べ、「人間の言語能力を当社の全てのコンピューティングに幅広く適用するものだ」と指摘した。

  同CEOはAI分野への進出を広げることで同社の影響力拡大を目指しており、ボット戦略をAIの恩恵をビジネスにもたらす重要な手段と位置付けている。

  マイクロソフトは3月23日、10代の若者の話し言葉をまねることを意図してテイをリリースしたが、一部利用者から人種差別的・性差別的な発言をするよう教え込まれたため、公開停止を余儀なくされた。同CEOはこの失敗を踏まえ、同社がAIに対して信念に基づいて取り組んでおり、「AIが人類の最悪ではなく最高の部分を備えるような技術を構築したい」と語った。

  同社はまた、将来を見据えて基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のアップグレードを促進。ウィンドウズ担当チーフのテリー・マイヤーソン氏はビルドで、昨年7月に投入した「ウィンドウズ10」を今夏にアップデートすると発表。ウィンドウズのセキュリティー機能をウェブサイトに追加しやすくする。デベロッパーがコードを数行追加すれば、パスワードの代わりに指紋や顔面のスキャンでログインできる機能「ウィンドウズ・ハロー」を使ってサイトでユーザーを認証できるという。

  マイヤーソン氏によると、「10」のアクティブユーザーは現在2億7000万人。導入ペースはかなり不評だった「8」の4倍、比較的好評だった「7」の1.5倍のペースだという。同社は10のリリースから2、3年以内に10億台の搭載を目指す方針。

原題:Microsoft CEO Stays Committed to AI Bots After Tay Debacle (2)(抜粋)

(ウィンドウズ10に関する部分を追加して更新します.)
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