欧州債:イタリア債上昇、独債とのスプレッド縮小-ECBへの期待で

30日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇。ドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は月間で昨年7月以来の大幅縮小となりそうな様相だ。欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムが高リスク資産に恩恵をもたらしている状況が浮き彫りになった。

  ドイツでインフレ率が3月に上昇したことや世界的な株高で、欧州債の指標とされる同国10年物利回りは約1週間ぶりに上昇。ただ、ユーロ圏全体の国債の今年に入ってからのリターンはプラス3.4%と、ECBが量的緩和(QE)を開始したばかりだった前年同期以来の大きさとなっている。ECBは4月から月間購入額を200億ユーロ拡大する。

  RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「現時点で全体的な環境は極めて相場に追い風だ。超低金利の環境下で、投資家らは利回りを追求している」と発言。イタリアの政治状況がスペインよりもやや安定していることから自身はイタリア債を選好しているとし、ドイツ債との「スプレッドが一段と縮小する余地があり得る」と語った。

  ロンドン時間午後4時40分現在、イタリア10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.22%。一時は2015年3月20日以来の低水準まで下げた。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格は0.21上げ107.175。

  ドイツ10年債利回りは2bp上昇し0.16%。イタリア国債とのスプレッドは106bpとなった。2月末からは26bp縮小している。

原題:Italy Bond Spread Shrinks Most Since July as ECB Set to Boost QE(抜粋)

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