トランプ氏の新外交政策顧問、ロシア・ガスプロムと深い関係

  • カーター・ペイジ氏、ガスプロムとの取引でキャリア築く
  • 米国の対ロシア制裁で事業に直接的損失も

米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏が外交政策顧問の1人に先週指名したカーター・ペイジ氏は、世界を股に掛けるインベストメントバンカーだ。

  同氏はロシアや、同国国営ガス企業のガスプロムとの取引でキャリアを築き、ロシアのウクライナ介入で米国が課した経済制裁で自らの事業に直接損失が出ていると語る。

Carter Page in Tbilisi, Georgia.

Courtesy Carter Page

  ペイジ氏(44)はトランプ氏から顧問指名を受け、ロシア側連絡先からの好意的な電子メールで受信箱があふれそうになったと言う。先週2時間のインタビューに応じたペイジ氏は、「知人や一緒に働いたことのある本当に多くの人々が、制裁措置で多大な悪影響を被っている」とし、「状況が好転するかもしれないという点で、興奮は大きい」と述べた。

  トランプ氏は選挙戦を通じ、ロシアに関して一般的な米政治家とは異なる認識を示している。北大西洋条約機構(NATO)への米国の関与低下を提案したほか、プーチン大統領は「強力な指導者」などと発言し、昨年には「プーチン大統領とは極めて良好な関係を築けると思っている」と話したこともある。

  従ってペイジ氏がトランプ氏の外交政策チームに招かれたのは意外ではない。ペイジ氏はインターネットでの投稿文で、ロシアの意向を擁護する姿勢を打ち出し、米国の政治家を時代遅れの冷戦思考にとらわれていると表現した。

  このような経歴がリスクも伴うことは、本人も認めている。ロシアとのビジネス関係や、ロシアの政治指導層に対する好意的な見方をめぐり、外交政策の専門家としては時に疑いの目で見られるという。

  ペイジ氏は「それはもう何度となく突き当たる問題だ。遠い昔に数え切れなくなった」と述べた。

Carter Page with Hadi Al Alawi, chairman of Al Hayat Group, in Bahrain.

Courtesy Carter Page

  一方で、ロシア企業に助言したりトルクメニスタンのような国で事業を売り込んだりした自身の経験はトランプ氏に、「ワシントンのシンクタンクで安穏としていた人々」よりも実践的な視点を提供できると話した。

  ペイジ氏は自らの政治観について詳細に語ることは避け、トランプ氏の選挙運動に関与してから日が浅く、軽率な発言は控えたいと述べた。トランプ氏との会談や会話の有無、どのような経緯で知り合ったかについても言及を控えた。ただ、自らの経歴は生涯にわたるロシアや中央アジアへの強い関心で彩られており、政治的な逆風に直面しても同地域で事業を拡大する決意だと主張した。

原題:Trump’s New Russia Adviser Has Deep Ties to Kremlin’s Gazprom(抜粋)

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