エアバッグリコール費用は最大で2.7兆円、タカタが試算-関係者

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エアバッグ問題を抱えるタカタはインフレータ(膨張装置)の不具合によるリコール費用が最大で2兆7000億円と試算していると、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

  内部情報を理由に匿名で語った関係者によると、タカタは3月半ばに顧客である自動車メーカーと会合し、今後、硝酸アンモニウムを使ったインフレータが全てリコール対象となった場合、費用は2兆7000億円になる試算を伝えた。タカタ負担を100%と仮定した場合の試算であり、インフレータ対象数は最大で2億8753万個としている。タカタ広報担当の松本英之氏はコメントを控えた。

Takata

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  30日のタカタ株は報道を受けて、前日比100円(19%)安の414円と、値幅制限いっぱいのストップ安になった。タカタの最大顧客であるホンダの株価は同3.6%安、トヨタ自動車株が同2.5%安、日産自動車株は同3.7%安で取引を終えた。

  タカタの試算は、ジェフリーズの中西孝樹アナリストが2月のリポートで想定した1兆9200億円を上回る。タカタは昨年11月、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)と最大2億ドル(当時の換算で約240億円)の民事制裁金の支払いに応じると同意した。異常展開を引き起こすと疑われている火薬成分の使用を2019年までに段階的に中止する予定。

  自動車調査会社、カノラマの宮尾健アナリストは、問題は自動車メーカーが費用分担をどれぐらいにしたいのかということだと指摘。たとえタカタが半分だけ負担するとしても、まだ負担能力を超えているだろうと話した。

(第3段落に株価情報、最終段落に外部コメントを追加.)
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