【個別銘柄】タカタ急落、日立物流は高い、王将フード売り (訂正)

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  タカタ(7312):前日比100円(19%)安の414円でストップ安。同社のエアバッグ問題で、硝酸アンモニウムを使ったインフレータ(膨張装置)が全てリコール対象となった場合、リコール費用が最大2兆7000億円と同社が試算している、と事情に詳しい関係者が明らかにした。タカタが3月半ばに顧客である自動車メーカーと会合し、伝えた。タカタの負担を100%と仮定した場合の試算で、インフレータ対象数は最大で2億8753万個としている。

  東邦チタニウム(5727):10%安の837円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1400円から900円に下げた。輸出比率が50%程度と高いためドル・円の変動に対する為替感度が大きく、円高はネガティブと指摘。航空機向けスポンジチタンの輸出需要は堅調であると見られるが、中東諸国の財政悪化で足元で海水淡水化プラントの建設の動きも鈍り、国内向けの需要が従来想定より厳しい状況になってきたとみる。2017年3月期営業利益予想を従来の48億円から今期同証予想比3%減の34億円に下方修正した。

  日立物流(9086):5.8%高の1914円。日立製作所(6501)と、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは物流分野で資本・業務提携すると30日付の日本経済新聞朝刊が報じた。日立傘下の日立物流は佐川急便株の2割を引き受け、包括的な協力で国内2位グループを形成、将来の経営統合も視野に入れるという。

  王将フードサービス(9936):700円(17%)安の3500円でストップ安。過去に特定の企業グループとの不適切な取引があり約200億円が社外に流出していたことが第三者委員会の調査報告で明らかになった。このうち約170億円は未回収になっている。委員会は2013年に起きた大東隆行前社長の射殺事件で九州に拠点を置く暴力団組員が関与しているとの報道を受け、王将フードが反社会勢力と関係があるかなど、同社のコーポレートガバナンスの評価・検証をしていた。調査では反社会勢力との関係について確認されなかったとしている。

  DOWAホールディングス(5714):6.7%安の630円。東海東京調査センターは29日付で投資判断「中立」を継続、目標株価を1080円から770円に引き下げた。為替相場の円高を主因とした製錬セグメントの減益インパクトが大きく、それ以外のセグメントによる利益回復ではカバー出来ないと指摘、17年3月期営業利益は今期同証予想比8.1%減の317億円と試算した。16年3月期は会社計画355億円を下回る345億円を見込んだ。

  LINE関連:アドウェイズ(2489)は14%高の823円、ネットイヤーグループ(3622)は16%高の1115円、ネオス(3627)は8.6%高など。スマートフォン向け無料通信アプリを運営するLINE(ライン)が6月に米国と日本で株式を上場すると韓国経済新聞が報じた。4月の取締役会の議決を経て5月に機関投資家向けの説明会を開催するとしている。

  第一生命保険(8750):3.6%安の1341円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を2300円から1500円に引き下げた。バリュエーションはエンベディッド・バリュー(EV)、1株利益(EPS)ベースともに割安と判断するものの、さらなる金利低下リスクがある中で本格的な改善は見込みにくい、と指摘。16年3月期純利益予想を1733億円から1704億円(会社計画1610億円)に減額した。同じく投資判断を「買い」から「中立」に下げたソニーフィナンシャルホールディングス(8729)も2.1%安の1417円。

  住友精化(4008):9.5%安の562円。16年3月期の営業利益予想を80億円から前期比3.5%減の70億円に下方修正すると29日発表した。従来の10%増益予想から一転する。原油相場の低下に伴う販売価格の押し下げなどで吸水性樹脂事業が振るわなかった。

  ジャパンマテリアル(6055):10%高の3155円。いちよし経済研究所はフェアバリューを2800円から4200円に引き上げた。投資判断は「A(買い)」を継続。エレクトロニクス関連事業で既存顧客の継続投資が継続していることに加え新規顧客の開拓も進んでおり、中期的な成長性が従来予想以上に高まったと判断した。同証による17年3月期営業利益予想は従来の50億円から51億円に、18年3月期を59億円から65億円に上方修正した。

  アスクル(2678):2.7%高の4720円。3月度の売上高は前年同月比13%増だった、と29日に発表した。主力のBtoB事業の客単価、客数ともに前年同期を上回った。個人向け通販「LOHACO(ロハコ)」事業も同89%事業と伸びた。

  味の素(2802):6.1%安の2574円。29日午後発表した16年3月期業績の下方修正について、野村証券はサプライズはないとしながらも、外部要因が重石となり短期リスクがあると指摘した。円高進展、リジンなど動物栄養の市況弱含みを反映させ同証による16年3月期営業利益予想を従来の946億円から933億円に、17年3月期を1019億円から946億円に減額。目標株価は3500円から3200円に引き下げた。

  ハニーズ(2792):4.6%安の1215円。16年5月期の連結純利益予想を7億円から3億円に下方修正すると29日発表した。為替相場が急速に円安に進み為替予約取引でデリバティブ評価損が増加。第3四半期末の評価損は約14億円で第2四半期末から7億9200万円増加した。

  鉄建(1815):6.8%安の275円。16年3月期の営業利益予想を41億円から前期比46%減の15億円に下方修正すると29日発表した。売上高は予想を上回る見通しだが、一部の大型工事で採算悪化することが響く。

  マニー(7730):9.3%安の1742円。16年8月期営業利益予想を49億3500万円から前期比1.8%減の41億400万円に下方修正した。サージカル関連製品で海外顧客の在庫調整などが響くほか、アイレス針関連製品は欧州大口顧客からの受注減、南米や中東地域の経済情勢の影響を受ける。

  IBJ(6071):2.6%高の472円。東京大大学院の山崎研究室の技術協力で、「婚活マッチングアルゴリズム」を開発する、と30日午前に発表した。アルゴリズムにより、マッチングする可能性の高い相手をシステムが自動で判断し、会員へ提案できるようになる。16年内をめどに開発し、サービス展開していく方針。

  はてな(3930):500円(25%)高の2536円とストップ高。ソニー(6758)とニュースサービスの共同開発、広告商品の共同開発・販売に関する契約を締結すると30日午前に発表。ソニーのアンドロイド端末向け無料ニュースアプリ「ニューススイート」と、はてなのソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」を基盤に新たなオンラインニュースコミュニティーサービスを開発、夏頃にリリースする予定。

  ステラケミファ(4109):15%高の2435円。東海東京調査センターは29日付で目標株価を2450円から3060円に引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

(30日の記事で東邦チタニウムの記述を補足します.)
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