米FTC、排ガス不正めぐりVW提訴-スーパーボウルなどで虚偽広告

  • VWは女優を起用した製品の宣伝でも顧客を欺いたとFTCは主張
  • FTCはVWに対し顧客への賠償を求めている

米連邦取引委員会(FTC)は29日、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題をめぐり、米ナショナル・フットボールリーグ (NFL)の王座決定戦であるスーパーボウルでの「クリーンディーゼル」をうたった広告や女優グウィネス・パルトローを起用した製品の宣伝で環境への意識の高い顧客を欺いたとして、同社を相手取りサンフランシスコの連邦地裁に提訴した。

  VWは排ガス基準を満たすため不正な機器を使用したことを隠しながら、2万2000ドル(約250万円)のVWブランドから12万5000ドルのアウディブランドに至るディーゼル車55万台余りを販売・リースしたとFTCは主張している。

  FTCは訴状で、不正操作された乗用車やスポーツ型多目的車(SUV)に「消費者が費やした金額は合計で数十億ドルに上る」と指摘。FTCは2008-15年に対象車を購入・リースした顧客への損害賠償をVWに命じるよう求めている。

  VWの広報担当者、ジャニーン・ジニバン氏は電子メールで送付した発表文で、「当社は訴状を受け取っており、引き続き米国内の全ての関係当局に協力している」と説明した。

  訴状によると、同社の米国部門は第44回スーパーボウルの広告で印刷物やソーシャルメディア、テレビを通じてこうした車両を宣伝。また、自然保護団体のザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)と提携し、パルトロー氏がアウディの「クリーンディーゼル」車で「アイアンマン3」のハリウッドプレミアに登場するよう手配したという。

  パルトロー氏の広報担当を務めるスティーブン・ヒューベイン氏はFTCの提訴についてコメントを控えた。TNCの広報担当、ジェラルディン・ヘンリック・コエニス氏もコメントを控えた。

原題:VW Sued Over ‘Clean Diesel’ Super Bowl Ad, Paltrow Placement (1)(抜粋)

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