欧州債:スペイン5年債利回りが過去最低-ECB量的緩和拡大控え

29日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。欧州中央銀行(ECB)が来月から国債の月間購入額を増やすほか、近く発表される経済指標はユーロ圏のインフレ率が当局の目標に程遠い状況を示す公算が大きい。

  スペイン5年債利回りは過去最低を更新。同国の3月の消費者物価指数は31日に発表されるが、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では8カ月連続での前年同月比下落が予想されている。域内国債の指標であるドイツ10年債は4営業日続伸し、1月以降では最長の上げ局面となった。だが、スペイン債など高利回り債のパフォーマンスには及んでいない。

  ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏は相場上昇の「余地はまだある」とし、「全体的にスプレッドは一段と縮小するだろう」と続けた。

  ECBは4月1日から月間の国債購入額を600億ユーロから800億ユーロに引き上げる。これを控え、欧州債は今月これまでに米国債を上回るパフォーマンスとなっている。ただし、1年前に始まった量的緩和は経済に大きな効果を生んでいない。31日公表されるユーロ圏の3月の消費者物価指数は下落が予想され、ECBが目指す2%弱のインフレ率には程遠い。

  ロンドン時間午後4時40分現在、スペイン10年債利回りは前営業日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.44%。これは今月11日以来の大幅低下。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は0.81上げて104.765。

  スペイン5年債利回りは6bp低下の0.321%となり、ブルームバーグがデータ集計を開始した1993年以降で最も低くなった。ドイツ10年債利回りは4bp下げて0.14%と、今月1日以来の低水準。

原題:Imminent QE Boost Sends Spain’s 5-Year Debt Yield to Record Low(抜粋)

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