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米SF連銀総裁:緩やかな利上げを予想、米経済は引き続き順調

更新日時
  • 失業率は年末までに4.5%前後に改善すると予想
  • 最近の米インフレ動向は「非常に心強い」-ウィリアムズ総裁

米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は29日、米経済は世界経済の成長減速を乗り切りつつあると見受けられると述べるとともに、米金融当局が緩やかなペースで利上げするとの見通しをあらためて示した。

  シンガポールでの講演テキストによると、ウィリアムズ総裁は「最近の金融市場のボラティリティにもかかわらず、米経済と世界経済の両方に関する私の全体的見通しはここ数カ月にほとんど変化していない」と説明。「当局は昨年12月に小幅な利上げで最初の小さなステップを踏み出した。今後のペースは繰り返し表明しているように緩やかで思慮深いものとなる」と語った。

  ウィリアムズ総裁は講演テキストで追加利上げの時期には言及しなかったが、4月にも利上げが検討されるかもしれないと先週述べた当局者の1人。同総裁は「米国で持続的成長が見られる。世界の状況が悲惨だとは思わない」と話し、「各国・地域の政府と中央銀行が世界情勢を切り抜けながらそれぞれのニーズに対応していく力は魔法の治療法ではないかもしれないが、安定をもたらす」と指摘した。

  同総裁はまた、今年の米経済成長率が「2%をやや上回り」、失業率が年末までに4.5%前後に低下すると予想。「インフレについては、望ましい状況にあるとはあまり言えないものの、最近の動向は非常に心強く、当局の目標(2%)に向かって上昇する軌道にあるとの確信を強めている」と述べた。

  このほか、債券市場で「かなり大きな調整」が起きる恐れがあり、それは金融当局による緩やかな動きを正当化するものだとの認識を示した。

  ウィリアムズ総裁は講演後、記者団に対し「世界各国での政策行動により債券利回りは極めて低い状態にある」と指摘し、エコノミストらは米10年債利回りが向こう数年間に4.25ー4.5%に上昇すると予想していると加えた。その上で、「いずれ何らかのイベントの影響から市場で見直しの動きが広がって10年債利回りは低過ぎると判断し、より正常な水準に戻ったらどうなるだろうか。大きな混乱を引き起こしかねない。向こう数年間に長期債利回りがより正常な水準に戻っていくと私は考えている」と語った。
  
原題:Fed’s Williams Sees Gradual Hikes as U.S. Economy on Track (1)(抜粋)

(最終2段落に債券利回りについての発言を追加し、更新します.)
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