ECB、物価目標達成の難しさを今週の指標で確認か-QE拡大を控え

  • ユーロ圏の3月のインフレ率は2カ月連続マイナスの見通し
  • 2月失業率は引き続き2桁の見込み、3月景況感は横ばいか

欧州中央銀行(ECB)は4月1日から量的緩和(QE)を拡大し、月間の資産購入額を増やす。ドラギ総裁の就任以降ではユーロ圏のデフレリスクに対する最大の対応策となるが、総裁は今週発表の指標でその困難の大きさをあらためて確認することになりそうだ。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、ユーロ圏の3月の消費者物価指数(CPI)は2カ月連続で低下したもようであるほか、2月の失業率も引き続き2桁となったと見込まれている。3月のユーロ圏景況感指数は横ばいの見通し。2月は昨年6月以来の低水準だった。

  ECBはQEの月間購入額を800億ユーロ(約10兆1700億円)と、これまでの600億ユーロから増額するほか、インフレ押し上げに向けた新たな措置も導入する。ユーロ圏のインフレ率は2013年以降、目標とする2%弱の水準を達成していない。ユーロ圏経済はプラス成長となっているものの勢いは強まっておらず、失業率の緩やかな低下も原油安の影響を相殺するのに十分な需要の喚起にはつながらず、物価上昇を引き起こすには至っていない。

  ABNアムロ銀行(アムステルダム)のエコノミスト、ニック・コーニス氏は「指標ではECBの行動が正しかったことや、今後さらなる行動が必要となる可能性さえ確認されるだろう」と指摘。「基調的なインフレ圧力は極めて弱い」と述べた。

原題:ECB’s Gloomy Price Outlook to Be Confirmed Just as QE Expands(抜粋)

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