消費支出:予想外の増加、うるう年の影響で-「弱い動き」と総務省

  • 前年と日数を合わせると減少するとの試算を総務省は示している
  • GDPベースの消費全体は小幅減が続く格好と宮前エコノミスト

2月の実質消費支出(2人以上の世帯)は予想外の増加に転じた。6カ月ぶりのプラス転換だが、月数が1日多いうるう年の影響が大きい。

  総務省が29日発表した家計調査によると、1世帯当たりの26万9774円と前年同月比で1.2%増加した。調理食品や外食といった食料、授業料や補習教育を含む教育の支出が伸びた。ガス代や他の光熱費の支出は減った。ブルームバーグが集計した予想値は1.9%減だった。プラスを予想していたのは対象24人(社)中、大和総研のみで0.3%増の予想だった。

  消費支出は前年と日数を合わせると同1.5%減との試算を総務省は示した。このため消費の基調は「弱い動きがみられる」との判断を維持した。うるう年を調整した季節調整済み前月比は1.7%増と2カ月ぶりの増加。政府は3月の月例経済報告で景気判断を下方修正、個人消費も「消費者マインドに足踏みがみられる」などに下げた。

  SMBC日興証券(金融経済調査部)の宮前耕也日本担当シニアエコノミストは、2月の消費支出は「うるう年効果の影響が大きい」とリポートに記した。その上で国内総生産(GDP)ベースの消費全体は「2015年10-12月期の前期比1%近い減少よりは和らぐものの、小幅減が続く格好となるのではないか」と予想した。
 
  経済産業省が29日発表した商業動態統計によると、2月の小売業販売は前月比2.3%減と4カ月連続のマイナスになった。ブルームバーグが集計した予想値は0.9%減だった。

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