対中依存度高い豪経済、中国からの投資受け入れには消極的

  • 連立与党も野党側もこの問題での本格的な議論はまだ
  • 中国はビジネスチャンスの最も重要な供給源-ホワイト教授

オーストラリアにとって最大の貿易相手国である中国は、巨額の資金を豪州に投資しようとしている。豪経済が先進国として最も大きく中国に依存している事実を踏まえれば、当然のことだ。だが一つ障害がある。豪州そのものだ。

  豪最大の酪農場が中国の買い手に先月売却された際、豪最大のタブロイド紙は売却を承認した政府が国民から「搾取している」と騒ぎ立てた。大半の豪州人があまりにも多くの中国人の不動産購入が認められていると考えていることが世論調査で示されているが、中国人が占める割合は2014年末時点で外国投資の4%強にすぎないのが現実だ。

  今年7月にも総選挙が行われる豪州では、連立与党も野党側も中国からの投資の問題についてまだ本格的に議論しようとしていない。鉱業に代わる成長のけん引役を探る豪州がこの問題での対応を怠れば、中国が世界に投じる資金の一角を生かせないリスクもある。

  オーストラリア国立大学のヒュー・ホワイト教授(戦略研究)は、「豪州はこれまで避けてきたこの議論を始める必要がある。中国は経済成長が鈍化したといえども、豪州にとっては引き続きビジネスチャンスの最も重要な供給源だ」と述べた。

原題:The Most China-Dependent Economy Isn’t So Keen on Chinese Money(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE