米国株:ほぼ変わらず、金利見通し見極めで薄商い続く

更新日時

28日の米株式相場は薄商いの中をほぼ変わらず。金利の先行きを見極めるため経済指標に注目が集まっている。

  S&P500種株価指数は小幅ながら4営業日ぶりに上げた。24日終了週は週間としては昨年11月以降で最長だった5週連続高に終止符を打った。米金融当局者がデータの裏付けがあれば利上げを実施する姿勢を強調したことが背景にあった。今週は雇用や製造業、住宅、消費者信頼感など景気状況を示す経済指標の発表が集中する。

New York Stock Exchange

Photographer: Corbis

  S&P500種株価指数は前営業日比0.1%上げて2037.05で終了。ダウ工業株30種平均は19.66ドル(0.1%)高の17535.39ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1%安。欧州では多くの市場がイースターマンデー(復活祭後の月曜日)の祝日のため休場。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「イースターマンデーのため、欧州の大部分の市場が閉まっており、香港も休場だ。そのため、商いは比較的薄い。イエレン議長の講演が29日にあり、ダドリー総裁の講演が31日に控えている。4月1日には重要な雇用統計とISM製造業景況指数の発表がある。それらのデータまで確信を持って動けるような材料はあまりない」と語った。  

  朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)はわずかな増加にとどまり、前月の伸びは下方修正された。2月の米中古住宅販売成約指数は前月比でプラスに転じ、市場予想を上回る伸びを示した。全米の大半地域で販売が加速した。

  消費節約の兆候が表れたにもかかわらず、この日は消費関連株が好調だった。スターバックスやダーデン・レストランツが高い。ネットフリックスは2.9%高と、5営業日ぶりに上昇した。

  S&P500種は5週連続で上昇し、年初からの下げを埋めた後、前週末にかけて3日連続で下げていた。出来高が少なく、上昇の勢いがなくなっていることを示唆していた。

  経済指標や最近の当局の経済予測変更を背景に、4月の利上げ確率は6%、6月は36%として金利先物市場に織り込まれている。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は29日、ニューヨークのエコノミック・クラブで講演する予定。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「過去6週間にわたる市場の明るいトーンを崩すようなことは週末に起こらなかった。今週発表の経済統計でマイナス材料が出ない限り、相場は小動きになる可能性が高く、やや上向きのバイアスが掛かる可能性もある」と述べた。
  
  S&P500種の10セクターのうち6セクターが上昇。選択的消費株が0.5%上昇。ドル下落を背景に素材や生活必需品も高い。一方、エネルギーや公益事業、情報技術、ヘルスケアは下げた。

原題:U.S. Stocks Little Changed as Investors Sift for Clues on Rates(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE