米国債:上昇、個人消費支出振るわず経済成長見通しが後退

更新日時

28日の米国債は上昇。30年債利回りは3週ぶり低水準に下げた。個人消費が振るわず、アトランタ連銀は米経済成長見通しを下方修正した。

  米金融政策当局が注目する物価統計は2月に伸びが減速した。これを受けて債券市場のインフレ期待は低下した。実質個人消費支出は2月に前月から拡大したが、1月は前月比変わらずに修正された。アトランタ連銀はリポートを発表し、今年第1四半期実質国内総生産(GDP)予想を年率0.6%増と、従来の1.4%増から下方修正した。

  CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「実質的な個人消費はGDPに影響を及ぼす数値だ。それがこの日の大きな材料だった」と述べた。

  米商務省の発表によると、金融政策当局がインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数は前年比で1%上昇。前月の1.2%上昇から伸びが鈍化した。同指数は2012年4月以降、当局が目標とする2%を上回ったことはない。4月1日には米労働省が3月の雇用統計を発表する。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では平均時給の伸びは前月と同じ前年比2.2%増となっている。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.66%。同年債価格(表面利率2.5%、2046年2月償還)は96 25/32。10年債利回りは1bp下げて1.89%だった。

  変動の大きい食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前年比で1.7%上昇と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の1.8%上昇を下回った。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「コア価格指数の伸びが1.7%では米国の利上げが差し迫っていると言うには不十分だろう」と述べた。

  通常の10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)との利回り格差である10年ブレークイーブンレートは1.56ポイントと、1週間前の1.67ポイントから縮小した。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、金利先物市場では6月までの利上げ確率が38%として織り込まれている。

  米財務省は2年債の入札(260億ドル)を実施した。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2008年12月以来の低水準だった。

原題:Treasuries Rise as Spending Data Dim Outlook for Economic Growth(抜粋)

(リードを書き換え、相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE