米国株に強気相場の姿見えず、今は辛抱すべき時期と過去のデータ示唆

  • 長期停滞局面脱出後1年間のリターンは平均24%
  • S&P500種は10カ月にわたり高値更新なし

米国株の1年間にわたる方向感のない動きにいら立ちを覚える投資家にとって、今はまだ辛抱の時期だろう。

  ここ数カ月はとても強気相場とは言えない展開だ。企業収益は急減し、米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げを断行、投資家は株式投資信託から多額の資金を引き揚げている。S&P500種株価指数は1年前に比べて1.2%低い水準にあり、高値更新のない期間は10カ月と、1995年以降では弱気相場を除くと最長となっている。

  
  だが、相場が長期的下落を避けながら停滞局面から抜け出すのは、それほど珍しくはない。1930年代の大恐慌以降、7回の強気相場で今より長期の停滞期から反発し、その後1年間に平均で24%上昇した。

  GW&Kインベストメント・マネジメントの株式責任者、ダン・ミラー氏は「強気相場が健全であるには、相場が行き過ぎないように途中で一続きの調整が必要だ」と指摘。「相場が確かに新高値を更新すれば、様子見姿勢だった多くの投資家が再び市場に戻らざるを得ないと感じるだろう」と付け加えた。同氏によると、同社顧客は株式で大きな投資ポジションを取っておらず、株式のボラティリティを相殺するため債券を保有しているという。

  米株式市場は3月22日までの5週間に時価総額を2兆5000億ドル(約283兆円)回復し、S&P500種は10%の下げを埋めた。それでも同指数は昨年5月21日の過去最高値2130.82を100ポイント近く下回る水準にあり、52週高値更新のない営業日は212日に達している。

  過去の強気相場ではS&P500種の上昇再開に平均で323営業日を要しており、今回も同じペースなら、同指数は5カ月後に新高値を付ける計算になる。

  GW&Kのミラー氏は「様子見姿勢の多くの投資家は自信を強めれば市場に参加し得る。企業収益の改善が見え始めれば、相場を次のレベルに後押しする要因になると思う」と語った。
  

原題:Bull Market in U.S. Stocks Goes AWOL as History Rewards Patience(抜粋)

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