中国の乗用車需要がディーゼル油供給余剰の根本にある-中銀国際

  • 市場で「製品のミスマッチ」が生じていると中銀国際
  • 生産されたガソリンは国内で消費、余剰ディーゼル油は輸出に回る

中国での乗用車人気とその燃料となるガソリン需要の高まりが、ディーゼル燃料の供給過剰を悪化させている。中銀国際(BOCインターナショナル)がこう指摘した。

  中銀国際の商品市場戦略責任者シアオ・フー氏は24日のシンガポールでのインタビューで、中国の石油精製各社は自動車用の燃料需要に対応するため原油処理を増やすとともに、国内工業活動の縮小に伴い使用が減っているディーゼル油も生産していると説明。こうした「製品のミスマッチ」を背景に余剰となったディーゼル油が輸出されアジア市場に大量流入し、現地の精製業者の利益率を圧迫しているという。

  肥大化した中国の石炭・鉄鋼業界とは異なり、石油精製業界はこれまで過剰供給能力を削減する習近平国家主席の取り組みの対象外だった。昨年の石油精製は過去最高に達しており、供給能力は向こう数年間、拡大が見込まれる。自動車販売急増に伴うガソリン需要がこうした状況に大きく影響。中国自動車工業協会(CAAM)によると、今年の自動車販売台数は約6%増と、2015年の4.7%増を上回る伸びを示す見通しだ。

  フー氏は「中国のガソリン需要はかなり強くなりつつある」とした上で、「中国でディーゼルなどの蒸留油の生産拡大に向けてインフラが整備されているが、ガソリン生産が増えると結果的に蒸留油の輸出を拡大する必要が生じ、地域市場にさらに影響を与える」と語った。

原題:China Car Fever Lifting Gasoline Use Seen as Root of Diesel Glut(抜粋)

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