ファンド、銅相場上昇見込む投資に転じわずか1カ月で買い越し減らす

  • 資産運用会社による銅の買越残高、2週連続で減少
  • 価格が下落しても大半の産銅会社は増産計画を変更していない:BI

投資家らは銅相場上昇を見込む買い越しに転じてからわずか1カ月で、既に買越残高を減らしている。

  資産運用会社による銅相場上昇を見込む買越残高は2週連続で減少。その後、週間ベースの銅先物相場は過去1カ月で最大の下落を示した。22日にブリュッセルで発生した連続爆弾テロ事件をきっかけに、世界の経済成長見通しに対する信頼感が低下したほか、ドル相場の回復で代替投資資産としての商品需要が圧迫された。

  銅相場は過去1年間で20%余り下落。グレンコアとフリーポート・マクモランが減産を実施する一方、トレーダーらの間で産銅業界の減産が十分ではないとの見方が広がっている。ブルームバーグ・インテリジェンスの分析によれば、2020年までに450万トン余りの鉱山生産能力増強が計画されており、価格が下落しても大半の産銅会社は増産計画を変更していない。

  スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト兼ポートフォリオマネジャー、ケビン・キャロン氏は「銅相場は若干上昇したが、ドル相場と関係しているため上昇は見通しの変化に関連するものにすぎなかった」と指摘。「世界の需要という意味では変化していない。銅の需給はまだ変化していない」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が25日発表したデータによれば、資産運用会社による銅の先物とオプションの買越残高は22日終了週に4.4%減少して2万3011枚。2月下旬までは売り越しだった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の銅先物は先週、週間ベースで2.3%下げ1ポンド=2.229ドルと、2月12日以降で最大の下落を示した。
  
原題:It Only Took a Month for Funds to Grow Wary of a Copper Rally(抜粋)

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