7&iは次期CEO選びで世襲回避を-米サード・ポイント

更新日時
  • 鈴木敏文会長が次男を後継者にしようとしているとの観測に言及
  • 井阪セブン-イレブン・ジャパン社長が「最有力候補」であるべきだ

米ヘッジファンド運営会社サード・ポイントのダニエル・ローブ氏はセブン&アイ・ホールディングスに対し、次期最高経営責任者(CEO)選びで世襲を避けるよう求めた。鈴木敏文会長兼CEOの子息が後継者の位置につくとの観測に言及している。

  物言う株主として知られるローブ氏は27日付の書簡で、鈴木会長(83)には慢性の健康問題があり、次男の鈴木康弘氏をセブン-イレブン・ジャパン社長、最終的には7&iHD社長に指名しようとしている可能性があると投資家の間で懸念されていると指摘。サード・ポイントはセブン-イレブン・ジャパン社長の井阪隆一氏が最有力候補であるべきだと述べた。

  ローブ氏は27日の電話インタビューで、「次期CEOを決める上での基準は、適性とこの会社を成功裏に運営する能力であるべきで、家族関係や鈴木家支配を保持することに置くべきではない」と語った。7&iHDの広報担当、逸見弘剛氏は電話取材に対し、ローブ氏による「世襲に関する指摘について心外だ」と述べ、鈴木会長は「毎日会社に来て業務をこなしている」と話した。

  サード・ポイントによる7&iHD株取得が開示されたのは昨年10月。ローブ氏は、保有現金のより有効な活用や投資家のためのリターン向上を促すことで、日本の企業統治の改善を目指している安倍政権の取り組みを称賛している。

  ローブ氏は書簡で、「われわれの目標は、株主の利益とリターンの重視、日本企業の競争力を高めて魅力的な投資機会を提供する前向きな企業統治への関与といったアベノミクスの第3の矢と完全に合致している」と説明した。

  サード・ポイントは後継CEO問題以外に、イトーヨーカ堂の縮小と再編、そごう・西武とバーニーズジャパン、ニッセンホールディングスの売却も求めている。ローブ氏は書簡で、7&iHDはコンビニエンスストア運営に照準を定めるべきだとした。

  これについて7&iHDの逸見氏は「厳しい事業に関しては見直しをしており、3月8日に発表した構造改革をまい進していく」と述べた。同社は3月8日、グループ成長戦略と事業化構造改革の一環として、17年2月期のイトーヨーカ堂20店舗閉鎖と今年9月末でのそごう・西武2店舗の閉鎖を発表している。

  ローブ氏は書簡で、後継者問題についてサード・ポイントの意見を共有する他の7&i株主と話し合ったと説明。「同社と建設的な対話を続ける」ことを期待していると述べた上で、「将来の年次株主総会で公の論争を引き起こすことを望んでいないが、当社の投資を守るためにはその用意はある」とした。

原題:Loeb’s Third Point Warns Seven & I on Nepotism Deciding CEO (2)(抜粋)

(7&iのコメントを第3、第7段落に加えます.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE