長期金利が小幅上昇、年度末控えた売りが重し-超長期ゾーンも安い

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  • 先物は2銭安の151円87銭で終了、一時14銭安の151円75銭まで下落
  • 新発20年債利回り0.405%、新発30年債利回り0.51%に上昇

債券相場は下落し、長期金利は小幅上昇した。日本銀行の国債買い入れオペの結果を見極めようとする姿勢が強い中、午後に入って年度末を控えた売りなどが優勢となり、相場を押し下げた。

  28日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.09%で開始後、マイナス0.105%まで低下した。しかし、午後に入るとマイナス0.085%まで上昇。その後は再びマイナス0.09%で推移した。新発20年物の156回債利回りは横ばいの0.39%から0.405%に水準を切り上げ、新発30年物の50回債利回りは1bp低い0.495%から0.51%まで上昇した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「期末前でポジションを大きく動かせないような投資家が足元で多い中で売買高も低調となり、日銀の買いオペも無難に終わったということでポジション調整の売りが一部に入っている」と説明。「月内はあともう1回超長期の買い入れが入ると思うが、売買高が非常に薄い期末相場という中で、小動きな感じがしばらくは続く」とみる。

  長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前週末比7銭安の151円82銭で開始し、いったん151円80銭まで下げた。直後から水準を切り上げ、午後に入ると151円98銭と18日以来の高値を付けた。再び下げに転じ、14銭安の151円75銭まで下落し、結局は2銭安の151円87銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「年度初めは利益確定の売りが出るので、多少の利回り上昇の期待があることも様子見になる原因だ。米雇用統計次第で利上げの時期が早まる可能性もある」と話した。「今週も超長期ゾーンのオペの結果などが一時的に相場を動かす要因になる」との見方も示した。

日銀買い入れオペ

  日銀が実施した今月9回目となる長期国債の買い入れオペ2本の結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率が3.89倍と前回の3.10倍から上昇した。一方、物価連動債は2.67倍と前回の4.55倍から低下した。

  日銀が前回24日に実施したオペでは、残存期間「10年超25年以下」の購入額をこれまでの2600億円から2400億円に、「25年超」を1800億円から1600億円にそれぞれ減額した。日銀は31日に当面の長期国債買い入れ運営方針を発表する。大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは「4月の買い入れペースはひとまず24日時点の買い入れペースが維持される」としながらも、「月前半のオペ日や対象ゾーンの組み合わせが相場などに与える影響には引き続き注意したい」と言う。

  この日の東京外為市場でドル・円相場は一時1ドル=113円台半ばから後半と、16日以来の水準までドル高・円安が進んでいる。

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