ドル反発の持続力は3月雇用統計次第、米当局に行動促すか市場が注目

  • ドル・スポット指数は週間ベースで昨年11月以来の大幅高
  • 3月の非農業部門雇用者数は20万人超の増加へ-エコノミスト予想

ドルが1カ月ぶりに週間ベースで上昇したのは偶然でないとトレーダーを確信させるにはまだ課題が残る。

  米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が遠くない利上げの可能性を示唆したことから、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグのドル・スポット指数は今週、週間ベースで昨年11月以来の大幅高を記録。ドルは3月17日に付けた9カ月ぶりの安値から反発を見せているが、この回復力が続くかどうかは来週発表の3月の米雇用統計次第となりそうだ。エコノミスト予想では非農業部門雇用者数は前月比20万7000人増加が見込まれている。

  クレディ・アグリコルの法人・投資銀行部門でG10通貨戦略責任者を務めるバレンティン・マリノフ氏(ロンドン在勤)は「雇用統計は米政策金利の見通しとドルを支えるはずだ」と述べた。

  世界経済の成長見通しに陰りが出る中で米当局の政策引き締めが難しくなるとの観測を背景に、ドルは1月末以降、4%余り下落。3月15-16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で年内利上げ回数の見通しが低下したためドル安が加速していた。ただ、今週に入って当局者が向こう数カ月以内の利上げの可能性を示唆したことから、ドルは反発した。

  ブルームバーグのドル・スポット指数は今週、1.3%高の1201.29で終了し、2月26日終了週以来の上昇となった。

  2月の米雇用者数は24万2000人増と、大方のエコノミスト予想を上回った。4月1日発表の3月の統計は、政策当局者や市場参加者が米経済の健全性を見極める指標として注目されそうだ。
  
原題:Dollar Rebound Hinges on Whether Jobs Data Spur Fed Into Action(抜粋)

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