【債券週間展望】長期金利は新年度入り後に上昇か-日銀オペ額見極め

  • 日銀買い入れオペのオファー金額に注目-メリルリンチ日本証
  • 基本的に年度末は動かない見込み-マスミューチュアル生命

来週の債券市場では長期金利が新年度入り後に上昇すると予想されている。日本銀行が長期国債買い入れオペの金額を変更するとの観測に加えて、翌週の10年債入札への警戒感が背景にある。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは23、24日にマイナス0.08%まで上昇した。来週末は4月1日と、名実ともに2016年度相場入りとなる。市場参加者からは、年度初めの売りに加えて、翌週5日に行われる10年債入札に対する警戒感が強まるとの見方が出ている。

  日銀が24日実施した長期国債買い入れオペでは、残存期間「10年超25年以下」と「25年超」を前回から200億円ずつ減額した。これを受けて、超長期債の需給が緩和するとの見方が広がり、新発20年物、30年物、40年物の利回りが軒並み上昇した。

  31日夕方には日銀が当面の長期国債買い入れ運営方針を発表する。4月からは2年債と5年債の毎月の発行額が2000億円減額され、20年債は1000億円減となるため、それに伴うオペの買い入れ額の変更が見込まれている。

  国内経済指標では1日に日銀の企業短期経済観測調査(短観、3月調査)が発表される。ブルームバーグ調査によると、大企業・製造業の業況判断DIは、プラス8と前回から4ポイント悪化する見通し。大企業・非製造業DIはプラス23と前回から2ポイント悪化の見通し。

  米国では同日に3月の雇用統計が発表される。ブルームバーグ調査では非農業部門雇用者数は前月比20万7000人の増加が見込まれている。2月は24万2000人増だった。

市場関係者の見方
*T
◎メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
* 10年債入札を控えたセットアップが週後半から始まる可能性もあり、徐々に売り圧力が高まるかもしれない
* 日銀オペでオファー額の増減があるか注目。減額となっている2年債を中心とした中期ゾーンの買い入れが減るようなことがあれば、相場はやや荒っぽい動きになるか
*長期金利の予想レンジはマイナス0.10~0.00%

◎マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長
* 1日は年度初めの入れ替え売買ではないか。長い年限を売って、短い年限を買う方向だろう
* 動くとすれば金利低下よりも上昇の方向ではないか
*長期金利の予想レンジはマイナス0.125%~マイナス0.025%

◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
* この調子だとやや買われそう。いったん超長期が崩れたが入札がない上、日銀買いオペが入る
* 期末なので大きな動きは終わり、ややしっかりの感じ
* 長期金利の予想レンジはマイナス0.13%~マイナス0.07%
*T

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