銅市場の懸念材料は中国減速だけでない-パイプやWiFi製品が示唆

  • 価格下落しても銅需要伸び悩む、より安い代替品にシフトする動き
  • 米国の銅需要は2014年までの10年間に25%余り減少

米ニュージャージー州にあるEWバーガー・アンド・ブラザーズの倉庫の中にある配管部品の状況から判断すると、世界の銅市場には中国の需要軟化以外にも懸念材料がありそうだ。

  EWバーガーは銅製品購入量を月間5000ポンド(約2.3トン)と、10年前の2万ポンドから削減している。オーナーのジェイ・リッチマン氏によれば、銅価格が下落しているにもかかわらず、より安いプラスチック製品を好む顧客が増えている。銅開発協会の推計によると、世界2位の消費国である米国の銅需要は2014年までの10年間に25%余り減少。チューブ・パイプ向けは55%減った。

  WiFi(ワイファイ)など通信・電子機器向けを含む従来の銅需要は、よりコストが安いものやパフォーマンスが高い代替品に置き換えられつつある。こうしたことが、中国の経済成長が鈍化する中、需要見通しを暗くしている。中国は世界の需要の45%を占め、銅価格が11年に過去最高値に達する一因となった。供給過剰を回避するのに十分なほど鉱山生産が削減されていないことから、銅価格は3年連続で下落し、今年1月には09年以来の安値を付けた。

  EWバーガーのリッチマン氏(65)は「劇的な変化だ。顧客は変化し続け、最善で最安の方法を探そうとしている」と指摘した。同氏はウィーホーケンで父親が創業した同社を40年間にわたって運営し、配管部品の販売を手掛けている。

  米ゴールドマン・サックス・グループのアナリストらは2月8日のリポートで、銅の供給過剰が19年末にかけて続くと予想。ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は向こう1年間に1トン=4000ドルに下落するとの見通しを示している。今月23日は4949.50ドル。

原題:Pipes to Wi-Fi Show Why Copper’s Troubles Go Beyond China Slump(抜粋)

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