ドル・円が113円台前半へ上昇、新年度の対外証券投資に期待

更新日時
  • 一時113円32銭と16日以来の水準までドル高・円安が進行
  • 6月米利上げできそうな状況になればもう少し戻す可能性-みずほ証

25日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=113円台前半へ上昇。米金融当局者のタカ派発言を背景としたドルの堅調地合いが続く中、新年度の対外証券投資への期待もあり、ドル・円は16日以来の高値を付けた。

  ドル・円相場は午前に112円台後半から一時113円32銭までドル買い・円売りが進行。グッドフライデーの祝日で多くのアジア市場が休場の中、午後は113円10銭付近でのもみ合いとなった。

  みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、国内のマイナス金利で日本の投資家は外に向かざるを得ず、今後もそうした傾向が続いていくだろうと指摘。その上で、「4月に入って米雇用統計などを確認しつつ、米利上げが6月にできそうだということになれば、ドル・円はもう少し戻す可能性がある」と語った。 

  財務省が発表した週次の対外及び対内証券売買契約等の状況によると、3月19日終了週の対外中長期債投資は2.28兆円の買い越しだった。

  日本銀行の原田泰審議委員は中国・博鰲で、日銀の量的・質的緩和は一段と拡大でき、マイナス金利も拡大可能だと述べた。

  総務省がこの日発表した2月の全国消費者物価指数(生鮮食品と除くコアCPI)は、市場予想通り2カ月連続で前年同月比横ばいとなった。物価の基調を見る上で参考となる食料(酒類を除く)及びエネルギーを除くコアコアCPIは0.8%の上昇で、これも事前予想通りだった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は今週に入り約1.3%上昇。米地区連銀から金融引き締めに関する発言を背景にドルの買い戻しが進み、このままいけば週間ベースで4週間ぶりの上昇、昨年11月第1週以来の大幅高となる。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の市河伸夫課長は、「株価が戻し基調にある中で、4月に利上げが行われる可能性は十分にある」とし、来週29日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が最近の当局者発言と同様にタカ派的なスタンスであった場合には、ドル買いが進みやすいと予想。「さらに本邦からの対外投資の継続や日銀の追加緩和などの条件がそろえば、115円台回復はあり得る」と語った。

  ユーロ・円相場は一時1ユーロ=126円46銭と17日以来の水準までユーロ買い・円売りが進行。一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.11ドル台後半から一時1.1154ドルまでユーロ売り・ドル買いが進んだ。 

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE