エラリアン氏:ブラジルに「リセッション長期化」リスク、改革着手を

  • ブラジルには包括的な政策措置が必要、政治家に対応訴え
  • インフレ圧力や一層の貧困拡大、金融圧力の高まりに直面も

ブラジルのルラ前大統領が2002年に選出される前に同国に投資したモハメド・エラリアン氏は、その後の資産価格の大幅上昇で利益を得た。それから10年余りを経た今、エラリアン氏はブラジルが大規模な改革に着手する機会をつかむ必要があると指摘する。

  ブラジルは過去100年で最悪のリセッション(景気後退)に見舞われている。一部大手企業を巻き込んだ汚職スキャンダルで議会は景気刺激策に集中できていない。15年に急落した株価指標のボベスパ指数と通貨レアルは、ルセフ大統領の弾劾と新政権発足への観測を背景に今年に入って世界最高の上昇率を記録。債券相場は新興国平均の2倍の値上がりとなり、信用リスクは低下している。

  独保険会社アリアンツの主任経済アドバイザーでブルームバーグ・ビューのコラムニストも務めるエラリアン氏は電子メールで質問に答え、「ブラジルは今、難しい状況に置かれていることを目の当たりにしている。現在と未来の世代の両方の幸せを脅かしかねない状況だ」と指摘。「政治家が包括的な政策措置で対応しなければ、ブラジルは長引くリセッションやインフレ圧力、一層の貧困拡大、徐々に高まる国内外の金融圧力から打撃を受けやすくなる」と警告した。

  エラリアン氏は必要な改革がルセフ政権もしくは次の政権の手によって実現すれば、レアルは今のアナリスト予想を上回る水準に上昇する可能性があると予想した。ブルームバーグが集計したストラテジスト51人の予想中央値では、レアルは11%下落し1ドル=4.15レアルで今年の取引を終了すると見込まれている。

原題:El-Erian, Once a Brazil Bull, Sees Risk of ‘Prolonged Recession’(抜粋)

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