3月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル、週間で11月来の大幅高の勢い-4月利上げ観測で

24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが週間で昨年11月以来の 大幅高に向かっている。米金融当局者が来月に利上げを実施する可能性 を相次いで示唆したことが買いを誘った。ドル指数は前週、9カ月ぶり の安値水準に下げていた。

ドルは主要通貨の大半に対して上昇。セントルイス連銀のブラード 総裁は追加利上げの時期が近づいている可能性があると述べた。19日終 了週の新規失業保険申請件数は前週比で増加したものの、市場予想は下 回った。2月の耐久財受注額は予想ほど減少しなかった。

イートン・バンスのグローバル債券部門の共同ディレクター、エリ ック・スタイン氏は「米経済指標が良好ならドルは広範にわたって上値 余地がまだあるだろう。ハト派な声明が出た後、タカ派なコメントが続 くパターンに再びなっている」と指摘した。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグのドル・スポ ット指数はこのまま週を終えれば、昨年11月6日以来の大幅高となる。 ニューヨーク時間午後2時15分現在、前日比ではほぼ変わらず の1199.99。ドルは対円で0.5%高の1ドル=112円90銭。対ユーロでは ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1174ドル。

25日は米国や欧州、アジア市場の一部で祝日のため休場となる。

ブラード総裁は24日、ニューヨークでの講演で「景気動向が予測通 りに展開した場合、次回利上げははるか遠くではないかもしれない」と 述べた。金利先物市場が示す4月の利上げ確率は8%。6月の確率 は41%となっている。

ドル・スポット指数は年初来では2.6%低下。2015年は9%、14年 は11%それぞれ上昇していた。

ドイツ銀行のチーフ・グローバル・ストラテジスト、ビンキー・チ ャドハ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「経済指 標の強さが続き、引き続き予想を少し上回るような内容だと、6月に利 上げするには十分なはずだ」と発言した。ただ、「ドル自体がかなり上 昇を織り込んでいるため」、上値は限定的になる可能性があると指摘し た。

原題:Dollar Set for Best Week Since November After Post-Fed Tumble(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、S&P500種は週間ベースで6週ぶり下落

24日の米国株はほぼ変わらず。S&P500種株価指数は週間ベース で6週間ぶりに下げ、年初来の上げを再び失った。

エネルギーや素材、金融株などこれまで株価の上げをけん引してき た銘柄が今週は売られた。この日は石油・エネルギー銘柄が上昇した。

S&P500種株価指数は0.1%未満下げて2035.94。週間では0.7%下 げた。ダウ工業株30種平均は13.14ドル(0.1%)上げて17515.73ドル。 ナスダック市場は0.1%上昇した。25日の米株式市場はグッドフライデ ー (聖金曜日)の祝日で休場。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト兼ポートフォリオマ ネジャー、ケビン・キャロン氏は「市場は一休止しているようだ。金融 政策当局の行動以外に市場を左右する材料を探しているが、今のところ 手掛かりとなるものはない」と続けた。

この日発表された経済統計は強弱が混在したものとなった。2月の 米耐久財受注は前月比で減少し、ここ4カ月で3度目のマイナスとな り、設備投資の弱さが長引いていることを浮き彫りにした。新規失業保 険申請件数は前週比で増加したが市場予想は下回った。

セントルイス連銀のブラード総裁は次回の利上げがそう遠くない可 能性を示唆した。前日のブルームバーグのインタビューでは、インフレ や失業率の見通しを理由に、政策当局は次回の連邦公開市場委員会 (FOMC)会合での利上げを検討すべきだとの認識を示した。

金利先物市場では4月利上げの確率が10%織り込まれている。6月 会合では41%となっている。6月の利上げ確率は先週のFOMC会合前 は一時54%まで上昇していた。

まもなく第1四半期が終了し、企業の四半期決算発表シーズンが始 まる。アルミ生産のアルコアは4月11日に発表を予定している。アナリ ストの間ではS&P500種採用企業の第1四半期利益は9.4%の減益が予 想されている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は1.3 %低下して14.74。

S&P500種産業別10指数は4指数が下落。金融株は0.7%安、工業 株は0.3%下げた。通信株や公益事業株はいずれも上昇。エネルギー株 は0.4%上昇した。

アマゾン・ドット・コムは上昇。宝飾品小売会社シグネット・ジュ エラーズは利益予想が一部アナリストの見通しを上回ったことが好感さ れ値上がりした。

事務用品小売りステープルズとオフィス・デポはいずれも上昇。両 社の合併阻止を目指している米連邦取引委員会(FTC)が取った行動 について連邦裁判事が批判したことが好感された。

原題:U.S. Stocks Fluctuate as Five-Week Rally Sputters Before Holiday(抜粋)

◎米国債:下落、トレーダーは米追加利上げの可能性を見極め

24日の米国債相場は下落。経済データは緩やかな成長・インフレ動 向が続く可能性を示唆しているが、米金融当局者らは向こう数カ月にお ける利上げの可能性を指摘している。

2年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は3日連続で縮 小。この日発表された米経済指標では、2月の耐久財受注が減少、先週 の新規失業保険申請件数は増加した。

この日はセントルイス連銀のブラード総裁が、追加利上げの時期が 近づいている可能性があるとの認識を示した。ブルームバーグ世界債券 指数によれば、期間が1年を超える米国債の年初来リターンは1.8%。 米経済の力強さをめぐり懐疑的な見方が根強いことが背景にある。前年 の同期間のリターンは0.9%だった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・ エ ドモンズ氏は「多くの金融当局者は4月利上げもあり得るとの認識を示 している。ただ市場はあまり関心を示していない。経済データの影響も あり、市場は次回会合での利上げに懐疑的だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時現在、10年債利回りは前日比2ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.90%。2年債と30年債の利 回り格差は1.8ポイントに縮小した。グッドフライデー (聖金曜日)の 祝日をあすに控えたこの日、米国債市場は米東部時間午後2時までの短 縮取引だった。

米商務省の24日発表によると、2月の耐久財受注額は前月比2.8% 減少。前月は4.2%増(速報値4.7%増)に下方修正された。また米労働 省の発表によると、19日終了週の新規失業保険申請件数は前週比6000件 増の26万5000件だった。

ブラード総裁は24日、ニューヨークでの講演でFOMCが四半期ご とに発表する経済予測に言及し、「3月の経済予測での比較的小幅な下 方修正は、景気動向が予測通りに展開した場合に次回利上げがはるか遠 くではないことを示唆している」と述べた。

SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フラ ンクフルト在勤)は「債券市場は、米金融当局者の発言に対してかなり の回復力を備えているようだ。以前から、金融当局はむしろ市場の期待 に合わせて行動しているからだ」と分析。「このパターンはここ2年間 続いており、そうした理由から市場は当局者からタカ派寄りの発言が出 ても話半分に聞く傾向がある」と述べた。

原題:Treasuries Fall as Traders Weigh Scope for Higher Interest Rates(抜粋)

◎NY金:続落、米金融引き締めに関する当局者発言に注目

24日のニューヨーク金先物相場は続落。今後数カ月に利上げの可能 性があるとする米地区連銀総裁の発言や米経済指標が注目された。ブル ームバーグのドル指数は過去2カ月で最長の5営業日続伸となり、ドル 建て商品の妙味低下につながった。

ロング・リーフ・トレーディング・グループ(シカゴ)のチーフマ ーケットストラテジスト、ティム・エバンス氏は電話インタビューで、 「利上げが見込まれる時期に関して市場が混乱しているのは確かだ」と 指摘。「労働市場は比較的順調だが、より広範な景気トレンドはさほど 良くないため、金利の道筋や金の投資需要の見通しを不透明にしてい る」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日 比0.2%安の1オンス=1223.50ドルで終了。週間では2.5%安と、中心 限月としては昨年11月6日終了週以降で最大の下げとなった。

銀先物は0.5%下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプ ラチナとパラジウムも値下がりした。

原題:Gold Price Swings Ease as Investors Seek Clues on Tightening(抜粋)

◎NY原油:続落、在庫増を引き続き嫌気-供給過多懸念が続く

24日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が続落。前日発表された統計で原油在庫 が再び増加し、約80年ぶりの高水準を維持したことが引き続き売りを誘 った。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「前日からの売りが続いている。在庫の数 値があまりにも高かったためだ。追加利上げはさほど遠くないとの見方 からドルが堅調になっており、商品相場を圧迫している」と話した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日 比33セント(0.8%)安い1バレル=39.46ドルで終了した。

原題:Crude Oil Poised for First Weekly Decline Since Mid-February(抜粋)

◎欧州株:下落、小売り株が安い-連休控えて薄商い

24日の欧州株式相場は下落。連休を控えて薄商いの中、小売り銘柄 の下げが目立った。

英衣料小売りのネクストが15%急落。通期増収率見通しの下方修正 が響いた。衣料や食料品小売りを手掛ける英マークス・アンド・スペン サー・グループと、英食品加工会社アソシエ-テッド・ブリティッシ ュ・フーズも値下がり。ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン (VW)の優先株は2%下落。ディーゼルエンジン車の排ガス不正問題 で米当局と合意できなかったことが嫌気された。

指標のストックス欧州600指数は前日比1.5%安の335.10で終了。こ の日の出来高は30日平均を約3分の1下回る水準だった。この日はノル ウェーやデンマークが休場で、25日はグッドフライデーのため欧州全体 で休場となる。

ストックス600指数は週間ベースでは1.9%下げ、6週間ぶりの続落 となった。決算シーズンを控え、米利上げペースをめぐる臆測が相場動 向を左右した。2カ月ぶり高値を付けた14日以降は続伸がなく、年初来 の下げをそれまでに半分以上埋めた相場上昇の勢いが失われつつある兆 候が強まっている。

ノッツ・ストゥッキ(ジュネーブ)のファンドマネジャー、ピエー ル・ムートン氏は「過去6週間に相場が上昇したことを鑑みると、ある 程度の利益を得た後にポジションを幾分軽くするのは理にかなうかもし れない」とし、「決算シーズンを控えており、これが失望を誘うことも あり得るため、今のうちに利益を確定した方が良いと投資家は考えてい る」と語った。

業種別指数の中で年初来の下げが最もきつい銀行株指数はこの日、 1カ月ぶり低水準まで下げた。イタリアのバンコ・ポポラーレは4.8% 安。同行と合併合意したポポラーレ・ディ・ミラノ銀行(BPM) は5.4%下げた。英スタンダードチャータードは7.8%下落。

原題:Europe Stocks Slide With Retailers on Thin Volume Before Holiday(抜粋)

◎欧州債:独10年債利回り、2週ぶり低水準-ECB購入拡大控え

24日の欧州債市場では指標とされるドイツ10年債が3日続伸。同利 回りは2週間ぶり低水準を付けた。来月の国債発行高が低水準となる 中、欧州中央銀行(ECB)の債券購入拡大を投資家は待ち構えてい る。

ECBが4月から資産購入プログラムの購入枠を200億ユーロ(約 2兆5000億円)拡大するのを控え、BNPパリバのアナリストらは域内 の国債供給が来月は1230億ユーロ純減すると予想している。

G10金利戦略責任者のローレンス・マトキン氏(ロンドン在勤)を 含む同行アナリストらはリポートで、供給減が「実質利回りを大きく押 し下げる」とし、「ドイツとフランスはこうした展開に最もさらされて いる。独10年債利回りは過去最低に再度接近する可能性もある。来週は 再び堅調となるだろう」との見方を示した。

ロンドン時間午後4時35分現在、ドイツ10年債利回りは前日比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.18%。一時は0.16% と、今月10日以来の低水準となった。同国債(表面利率0.5%、2026年 2月償還)価格は0.15上げ103.14。

フランス10年債利回りは1bp下げて0.53%、同年限のイタリア国 債利回りはほぼ変わらずの1.30%。

25-28日の欧州債市場はイースター(復活祭)を挟んだ祝日のため 休場となる。

原題:German Bond Gains Push Yield to 2-Week Low on ECB Buying Outlook(抜粋)

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