米国債:下落、トレーダーは米追加利上げの可能性を見極め

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24日の米国債相場は下落。経済データは緩やかな成長・インフレ動向が続く可能性を示唆しているが、米金融当局者らは向こう数カ月における利上げの可能性を指摘している。

  2年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は3日連続で縮小。この日発表された米経済指標では、2月の耐久財受注が減少、先週の新規失業保険申請件数は増加した。

  この日はセントルイス連銀のブラード総裁が、追加利上げの時期が近づいている可能性があるとの認識を示した。ブルームバーグ世界債券指数によれば、期間が1年を超える米国債の年初来リターンは1.8%。米経済の力強さをめぐり懐疑的な見方が根強いことが背景にある。前年の同期間のリターンは0.9%だった。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・ エドモンズ氏は「多くの金融当局者は4月利上げもあり得るとの認識を示している。ただ市場はあまり関心を示していない。経済データの影響もあり、市場は次回会合での利上げに懐疑的だ」と述べた。

  ニューヨーク時間午後2時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.90%。2年債と30年債の利回り格差は1.8ポイントに縮小した。グッドフライデー (聖金曜日)の祝日をあすに控えたこの日、米国債市場は米東部時間午後2時までの短縮取引だった。

  米商務省の24日発表によると、2月の耐久財受注額は前月比2.8%減少。前月は4.2%増(速報値4.7%増)に下方修正された。また米労働省の発表によると、19日終了週の新規失業保険申請件数は前週比6000件増の26万5000件だった。

  ブラード総裁は24日、ニューヨークでの講演でFOMCが四半期ごとに発表する経済予測に言及し、「3月の経済予測での比較的小幅な下方修正は、景気動向が予測通りに展開した場合に次回利上げがはるか遠くではないことを示唆している」と述べた。

  SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フランクフルト在勤)は「債券市場は、米金融当局者の発言に対してかなりの回復力を備えているようだ。以前から、金融当局はむしろ市場の期待に合わせて行動しているからだ」と分析。「このパターンはここ2年間続いており、そうした理由から市場は当局者からタカ派寄りの発言が出ても話半分に聞く傾向がある」と述べた。

原題:Treasuries Fall as Traders Weigh Scope for Higher Interest Rates(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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