債券は上昇、2年入札順調で中期ゾーン買い-先物までしっかりとの声

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  • 2年入札結果:最低落札価格が予想上回る、応札倍率5.01倍に上昇
  • 先物は3銭高の151円89銭で終了、一時151円93銭に上昇

債券相場は上昇。今日実施の2年債入札が順調な結果となったことを受けて、中期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

  25日の長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比横ばいの151円86銭で始まり、いったん6銭安の151円80銭まで下げた。その後は水準を切り上げ、一時7銭高の151円93銭まで上昇した。午後は151円90銭付近でもみ合いとなり、結局は3銭高の151円89銭で引けた。

  6月物の日中売買高は8716億円にとどまり、中心限月ベースでは昨年12月25日以来の低水準となった。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「超長期ゾーンのオペ減額で相場の勢いがそがれた。ただ、2年から先物ゾーンまではしっかり。特に6年セクター。今週の流動性供給入札で銘柄が幅広く入らず、需給がタイトになっている」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.095%で始まり、いったん0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.09%を付けた。その後はマイナス0.095%に戻している。前回入札された2年物の362回債利回りは1.5bp低いマイナス0.235%、新発5年物の127回債利回りは0.5bp低いマイナス0.23%に下げている。

  新発20年物の156回債利回りは横ばいの0.395%で開始後、一時0.405%まで上昇。その後は0.395%に戻している。新発30年物の50回債利回りは0.5bp高い0.52%で始まった後、0.50%に下げている。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「期末の時期的なもので取引は閑散。国債償還の再投資も終わって売りを出す地合いでもない」と説明した。

2年債入札結果

  財務省が午後に発表した表面利率0.1%の2年利付国債(363回債)の入札結果によると、平均落札利回りがマイナス0.221%、最高落札利回りがマイナス0.211%と過去最低を更新。最低落札価格は100円62銭5厘と市場予想の100円61銭5厘を上回った。小さいと好調な入札を示すテールは2銭1厘と2009年12月以来の大きさ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.01倍と、前回の4.34倍から上昇した。

  2年物の363回債利回りは、マイナス0.215%で開始後、午後3時現在でマイナス0.225%程度と、入札の平均落札利回りのマイナス0.221%を若干下回って推移している。

  パインブリッジの松川氏は、2年債入札結果について、「応札倍率が5倍を超えて強い印象。水準の割には需要がしっかり。期末の影響や超長期ゾーンの上値を追いづらくなり、ディフェンシブな銘柄として選好されている面もあるかもしれない」と分析した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、2年債入札について、「堅調な結果だった。海外勢の需要や日銀の買い入れを見越した買い需要などが支えたのだと思う。また、根強い追加緩和期待も低金利での入札を支えたのではないか」と述べた。

  原田泰日銀審議委員は、中国・博鰲での国際会議で、「日銀の量的・質的緩和は一段と拡大でき、マイナス金利も拡大可能だ。マイナス金利は機能している」と発言。半面、金融政策は構造改革の代替ではないとの見方を示した。

  マスミューチュアル生命の嶋村氏は、「マイナス金利政策は薄氷で決まった。だからといって黒田東彦総裁がマイナス金利政策を止めるというわけでもないだろう。もう1カ月ぐらい様子を見た方が良いという感じではないか。市場もマイナス金利政策の効果を十分に織り込んでいない」と解説した。

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