中国H株の上昇は持続せず、人民元や債務増を懸念-アバディーン

  • H株指数は先月の安値から17%上昇
  • 株式への資金フローの一部は人民元を考慮したものとイェオ氏

ハンセン中国企業株(H株)指数を大きく押し上げた株価上昇の勢いは今後鈍ると資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントは予想している。人民元のボラティリティ(変動性)や債務増加をめぐる懸念が再浮上するためだ。

  同指数は2月にほぼ7年ぶりの安値を付けてから17%上昇。MSCIの世界の株価指標(10%)を上回るペースとなっている。人民元相場が安定したほか、世界の中銀が刺激策を強化する措置を講じ、商品価格が持ち直したことが背景にある。ただアバディーン・アセットのニコラス・ イェオ氏は穏やかな時期が続くとはみていない。

  中国・香港株責任者で同社の取締役でもあるイェオ氏はH株指数について、「弱気相場の上昇またはデッド・キャット・バウンス(一時的な反発)」であり、強気相場ではないと指摘。「株式への資金フローの一部は株式そのものではなく、人民元を考慮したものだ」と分析する。

  昨年8月の実質的な人民元切り下げや元相場が1月に5年ぶりの安値を付けたことで、中国の経済見通しへの懸念が強まり、世界のリスク資産から資金流出を招いた。イェオ氏は「そうした懸念が再燃すれば、また資金流出が起きるだろう」と述べた。

  イェオ氏は足元のH株上昇は中国経済や企業収益の見通し改善を反映したものではないと説明。企業債務があまりにも多いことも懸念していると述べた。

原題:China H-Share Rebound to Unravel on Yuan Risk, Aberdeen Says (1)(抜粋)

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