LNGプロジェクトの中止相次ぎ、市場が回復に向かうとの見方

  • 豪ウッドサイド、4.5兆円規模のLNGプロジェクトを中止
  • いずれ供給が不足し、LNG価格は再び上昇する:ビバリッジ氏予想

エネルギー価格下落により、オーストラリアのウッドサイド・ペトロリアムが計画していた400億ドル(約4兆5000億円)規模のブラウズプロジェクトなど液化天然ガス(LNG)プロジェクトが相次いで中止されたことにより、LNG市場が回復するとの見方が出ている。

  豪州の輸出急増に加えて米国からもLNGが出荷され世界の供給過剰が膨らむ中、買い手が優位になっている。供給過剰と過去2年間のエネルギー価格下落により各社は新規LNGプロジェクトへの取り組みに及び腰になっている。

  サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ニール・ビバリッジ氏(香港在勤)は電話インタビューで「いずれ供給が不足し、2020年までのいずれかの時点でLNG価格は再び上昇するだろう。構造的にガスは長期的な需要期に入る」との見通しを示した。

  ビバリッジ氏は、パプアニューギニアでの開発計画などコストのより低いプロジェクトは低迷期を切り抜け、次の10年間の需要拡大に伴って利益を上げることができるだろうと予測する。米エクソンモービルと豪オイル・サーチなどの共同出資企業は、パプアニューギニアでのLNG開発の拡張を検討。フランスのトタルとシンガポールのインターオイルなどで構成する合弁事業は、パプアニューギニアで2番目となるガス輸出プロジェクトを計画している。

  同氏は23日の文書で、カナダやモザンビークなどの国々での大規模な新規プロジェクト開始は困難で、投資家は挫折を経験することになるだろうとの見方を示した。
  
原題:Death of LNG Projects Seen Kindling Market’s Revival From Slump(抜粋)

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