聖金曜日の米統計を見逃すな-GDPは退屈でも企業利益は重要

  • 2年以内にリセッションが始まる確率は約50%とJPモルガン
  • 昨年10-12月GDP確定値は改定値と変わらずとなる見込み

グッドフライデー(聖金曜日)の25日、米政府が発表する昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)確定値を目にしても大きなあくびしか出ないかもしれない。改定値の前期比年率1%増と変わらないと予想されているためだ。

  だがイースター(復活祭)休暇で職場を離れていたとしても、米政府の発表を見逃すのは間違いだろう。10-12月期の企業利益について最初の推計値が公表されるためだ。そこで出される数字が良いとは見込まれていない。

  10-12月期の税引き前利益は前年同期比9.5%減となったもようだとJPモルガン・チェースのニューヨーク在勤エコノミストらはみている。金融危機のさなかだった2008年10-12月期に記録した31%減以来となる大きな減益となりそうだ。

  なぜそれが重要なのか。企業の減益に続いて景気が下向くことが多いということを歴史が示しているためだ。JPモルガンによれば、減益がこれほどの規模だったケースの約9割で3年以内にリセッション(景気後退)が続いたという。

  ただJPモルガンは景気下振れの確率がそれほど高いとは考えていない。減益の主因が原油価格急落でエネルギー企業が打撃を受けたためであり、原油値下がりは総体的には経済にとって好ましいためだ。

  だが企業利益が圧迫されているのはそれだけではない。低い労働生産性と雇用コスト上昇に加え、精彩を欠いた景気の中で値上げに踏み切ることができず、企業はピンチに陥っている。各社が利益率圧迫に対応するため雇用を抑え支出を切り詰めれば、リセッションにつながるリスクがある。

  JPモルガンのエコノミスト、ジェシー・エジャートン氏は21日の調査リポートで、「賃金は上昇しているが、生産性の伸びが鈍い。利益率は低下し続ける公算が大きく、これらは歴史的に景気拡大が終わりに近づいていることを示唆している」と記した。リセッションが2年以内に始まる確率は約2分の1、3年以内は約3分の2だとJPモルガンはみている。

原題:U.S. Recession Risks Rising as Profits Fall by Most Since 2008(抜粋)

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