ロックフェラー家、一族の富築いた米エクソン株を売却

  • ロックフェラー・ファミリー・ファンド、化石燃料への投資を中止
  • ロックフェラー氏の子孫:エクソンは「道徳的に非難されるべきだ」

石油への投資で富を築いた米実業家、故ジョン・D・ロックフェラー氏の子孫が米エクソンモービルの株式を売却し、他の全ての化石燃料投資も中止することを計画している。

  ニューヨークを拠点とする慈善基金ロックフェラー・ファミリー・ファンドが23日、ウェブサイトで発表した文書によれば、同ファンドは、各国政府が二酸化炭素(CO2)排出削減を目指す中で企業が石油を探査する「健全な論理的根拠はない」と結論付けた。

  同ファンドは、時価総額で世界最大の石油探査会社エクソンについて、昨年インサイドクライメート・ニュースに掲載された一連の記事に触れ、「道徳的に非難されるべき行為」を行ったと指摘した。同記事では、エクソンが1970年代には地球温暖化について知りながら、そのことを投資家や政策立案者、市民に隠そうとしていたと報じられた。インサイドクライメート・ニュースのウェブサイトによると、同ファンドとロックフェラー・ブラザーズ・ファンドは共にインサイドクライメート・ニュースに財務支援を行っている。

  エクソンの広報担当者、アラン・ジェファーズ氏は23日、電子メールで送付した文書で「同ファンドは当社への陰謀に既に資金提供しているため、当社から投資を引き揚げつつあることに驚きはない」とコメントした。

  エクソンのルーツは1880年代にさかのぼり、ジョン・D・ロックフェラー氏が製油所とペンシルベニア州の油田を統合したことで誕生した。同社はインサイドクライメート・ニュースの報道について、気候変動調査におけるエクソンの役割を歪曲(わいきょく)するため「石油・ガス業界に反対する活動家らが文書を選別し」生み出したものだとして否定している。

原題:Rockefellers Dump Exxon Holdings That Made Family’s Fortune(抜粋)

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