NY外為:ドルが上昇、ブラード総裁も4月利上げの可能性に言及

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23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は約1カ月ぶりの大幅高となった。セントルイス連銀のブラード総裁が最近の他の金融当局者に続き、早ければ4月に利上げを実施する可能性を示したことがドル買いを誘った。

  ドルは対ユーロと対円で4日続伸。ブラード総裁は政策当局が次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げを検討すべきだとの認識を示した。今週はサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁やアトランタ連銀のロックハート総裁も同様の見解を示している。

  コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「今週の米金融当局者の発言は内容がそろっており、市場が現在織り込んでいるよりもタカ派的な金利見通しを示唆しているようだ。それがドルの支援材料になっている」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグのドル・スポット指数は前日比0.7%高と、2月26日以来の大幅高。ドルは対ユーロで0.3%上昇し1ユーロ=1.1181ドル、対円ではほぼ変わらずの1ドル=112円38銭。

  先週はFOMC声明が予想外にハト派的な内容となっため、ドルは9カ月ぶりの安値水準を付けた。当局者は景気の強さに注目し、それが金利見通しにどう影響するかに姿勢をシフトしているようだ。

  ブラード総裁は23日、ニューヨークでブルームバーグのインタビューに応じ、「雇用統計では力強い内容があらためて示され、労働市場は改善しつつあると見受けられる。4月の利上げを支持する論拠といえそうだ」と指摘した。

  シカゴ連銀のエバンス総裁は22日、年内の利上げ回数の見通しが2回に引き下げられたことについて、「かなり良い設定」だと指摘した。

  ブルームバーグがまとめた金利先物のデータによると、4月の利上げ確率は8%。年内の25ベーシスポイント利上げの確率は71%と、先週末の68%から上昇している。この算出は次回利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均で0.625%になるとの仮定に基づく。

  三菱東京UFJ銀行の外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏(ロンドン在勤)は「今週これまでの米金融当局者の発言でハト派色が弱まり、市場が追加利上げの可能性を過小評価していると示唆されたことがドルの支援材料になっている」と話した。さらに「労働市場の回復とインフレ圧力の高まりは一段の引き締めを示している」と語った。

原題:Dollar Surges as Bullard Adds to Fed Chorus for Higher-Rate Move(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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