米国株:下落、原油安で商品株が安い-景気動向の手掛かり模索

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23日の米国株は下落。この日も薄商いだった。原油安に連れて商品株が下落、投資家は景気や金融政策の方向性を見極める上でさらなる手掛かりを模索している。

  S&P500種株価指数はここ数日間の値動きが鈍く、8日連続で上下1%未満での値動きとなっている。この日の出来高は年初来平均を21%下回った。

  S&P500種株価指数は0.6%下げて2036.71。ナスダック総合指数は1.1%低下。ダウ工業株30種平均は79.98ドル(0.5%)下げて17502.59ドルだった。25日の米国市場は聖金曜日の祝日で休場となる。

  ミトン・グループ(ロンドン)で「USオポチュニティーズ・ファンド」を運用するヒュー・グリーブス氏は、「市場は一服し、今年上半期の景気動向を示すより確かな情報を待っている」と述べ、「投資家は差し迫ったリセッションの恐怖を乗り越えたものの、第1四半期の決算シーズンを控えて引き続き神経質だ」と続けた。  

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が6週間ぶりの大幅安。米エネルギー省の統計で原油輸入が拡大し、在庫が約80年ぶりの高水準に増加したため、売りが膨らんだ。  

  原油安を受けてエネルギー株は下落、素材株も値下がりした。来年度の業績見通しがアナリスト予想を下回ったナイキは3.8%安。一方、アマゾン・ドット・コムは1.6%高。小売株の上げをけん引した。ユナイテッドヘルス・グループとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も高い。

  金融政策当局者は引き続き政策金利の決定を左右するのはデータ次第と述べている。この日発表された2月の米新築住宅販売は前月比で増加し、過去5カ月では4カ月目のプラスとなった。

  6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げが実施される確率は38%として、金利先物市場に織り込まれている。これは先週のFOMC会合後とほぼ同じ水準だ。

  セントルイス連銀のブラード総裁は、比較的近い将来に失業率がNAIRU(インフレ加速を伴わない失業率)をやや下回る見通しで、「FOMCは後々、より速いペースでの利上げを余儀なくされる可能性がある」と述べた。シカゴのエバンス総裁は前日、年内2度の利上げは全く不適切というわけではないとの見解を示している。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は5.4%上昇して14.94。  

  S&P500種産業別10指数は8指数が下げた。エネルギー株や素材株が下落。一方、公益事業株は上昇した。シェブロンは2%安、デボン・エナジーやトランスオーシャンも下げた。

原題:U.S. Stocks Slip as Commodity Producers Follow Crude Oil Lower(抜粋)

(第2段落を加え、第4段落以降を追加します。.)
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