米国債:上昇、債券トレーダーは米国外に注目をとブラックロック

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23日の米国債相場は上昇。世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは、債券トレーダーは政策金利をめぐる米金融当局の方向性や米国債市場の反応についてのヒントを得る上で、米国外に目を向けるべきだと指摘した。

  ブラックロックのグローバル債券最高投資責任者(CIO)リック・リーダー氏は同社ウェブサイトに掲載したリポートで、「この先1年間における金融政策変化の道筋は、国内よりも国外での出来事によって決定付けられる可能性がある。最近のどの時点よりもその傾向は強い」とし、投資家は「米国外、そして最大限の雇用確保と物価安定という米金融当局の2大責務以外に注意を払う」べきだと記した。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会合で政策金利の据え置きを決定し、今年の利上げ回数の予想を昨年12月時点での4回から半分の2回に減らした。世界の成長鈍化に伴うリスクを理由に挙げた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.88%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は17/32上げて97 23/32。  

  4月利上げの可能性が依然あることを示唆する当局者の発言を市場が消化する中、2年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は2日連続で縮小した。
  
  米セントルイス連銀のブラード総裁によれば、当局は政策の道筋を検討する上でさまざまな要素を考慮している。

  総裁は23日、ブルームバーグのインタビューで「当局はグローバルリスクに言及した」とし、「国内総生産(GDP)やインフレの見通しだけでなく、他の要素も政策決定に影響しつつある」と述べた。

  FOMC参加者の予測(中央値)では、2016年末のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は0.875%、昨年12月の予想では1.375%だった。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、先物トレーダーらは4月に利上げが実施される確率を6%として織り込んでいる。6月まででは確率は38%。この算出は、FOMCの次の利上げ後に実効FF金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

  23日の米国債相場は売買高が平均を下回る中で上昇。CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は、24日に発表される2月の米耐久財受注で減少が見込まれていることも影響していると指摘した。

  リンジェン氏は「週末の連休を控える中での耐久財受注の軟化や、地政学的リスクをめぐる懸念の高まりを踏まえ、ショートにしたまま週末を迎えたくないのだと思われる」と述べた。

原題:BlackRock Tells Traders to Look Abroad for Treasury-Market Clues(抜粋)

(第5段落以降を追加し更新します.)
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