欧州債:イタリア国債が下落-米当局者が利上げペース加速を示唆

23日の欧州債市場では、イタリアを中心にユーロ参加国で高利回りの国債が総じて下落。米当局が市場見通しよりも速いペースで利上げを実施するとの観測が高まったことを背景に、高利回り国債の需要が後退した。

  スペイン国債も値下がり。米シカゴ連銀のエバンス総裁の22日の発言で年内の米利上げはわずか1回との市場観測が追いやられた。一方、ドイツ国債はこの日、ほぼ変わらず。30年債入札で応札額が目標に届かなかった。同国政府は4-6月(第2四半期)の国債と証券を合わせた発行目標額を据え置いた。

  サンライズ・ブローカーズ(ロンドン)の債券調査部門エグゼクティブディレクター、ジャンルカ・ジグリオ氏は、「米当局者の一連の発言」で欧州債が下落したと説明。「いずれにせよ米当局は利上げする方向にあるような雰囲気に変わった。市場は板挟み状態にあるようだ」と語った。

  ロンドン時間午後4時25分現在、イタリア10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.30%。これは15日以来の大きな上げ。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格は0.395下げ106.43。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とアトランタ連銀のロックハート総裁が早ければ4月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げの可能性を21日に示唆。その翌日にエバンス総裁は、2回の利上げの可能性を示すドット・プロット(金利予測分布図)について、自身には「かなり良い設定」だと語った。

  セントルイス連銀のブラード総裁はこの日のブルームバーグとのインタビューで、4月会合で利上げが検討されるべきだと述べた。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債債利回りは1bp低下の0.20%。30年物利回りは0.90%となった。

原題:Italian Bonds Fall as Fed Officials Signal Higher U.S. Rates(抜粋)

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