米セントルイス連銀総裁:4月利上げ検討を-物価と雇用見通しで

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  • 金融政策が後手に回る可能性が高まったとブラード総裁
  • 「ドット・プロット」を通じたフォワードガイダンスに懸念

米セントルイス連銀のブラード総裁は、インフレや失業率の見通しを理由に、政策当局は次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げを検討すべきだとの認識を示した。

  総裁は23日、ニューヨークでブルームバーグのインタビューに応じ、「雇用統計では力強い内容があらためて示され、労働市場は改善しつつあると見受けられる。4月の利上げを支持する論拠といえそうだ」と指摘。最終的にインフレ率は目標を上回り、失業率は自然失業率を下回りそうだと続けた。

  FOMCは先週の会合で政策金利の据え置きを決定し、今年の利上げ回数の予想を昨年12月時点での4回から半分の2回に減らした。金融市場でのボラティリティや世界の成長鈍化の影響で米国の景気見通しの不確実性が強まっていることが理由。ブラード総裁は、「ドット・プロット」とも呼ばれるこの金利予測を批判。金融市場での不透明感を生み出す一因になったと主張した。

  総裁は「そうした状況は特に今年の初めに見られた」と指摘。ドット・プロットによりフォワードガイダンスを与えることに「懸念を強めつつある」と続けた。さらに、「ドット・プロットへの参加を一方的に取りやめることさえ考えた」とも述べた。

まずまず順調

  ブラード総裁は失業率が今年4.5%に低下すると予想。2月の失業率は4.9%だった。また個人消費支出(PCE)価格指数は2017年にインフレ目標の2%を超えると予想した。

  金融政策について総裁は「まずまず順調だ」としながらも、「やや後手に回る可能性は若干高まっている」と発言。また比較的近い将来に失業率がNAIRU(インフレ加速を伴わない失業率)をやや下回る見通しで、「連邦公開市場委員会(FOMC)は後々、より速いペースでの利上げを余儀なくされる可能性がある」と述べた。

  総裁は、3月の利上げを支持する「説得力ある論拠」はあったとした上で、「利上げしなかった。今は4月を見据え、その時点でデータがどのような内容かを見極めることになる」と述べた。

FRB議長の記者会見

  次回のFOMCは4月26、27両日に開かれる。FOMC終了後のイエレン議長の記者会見はない。記者会見が行われるのは各四半期の最後のFOMCだけで、このため投資家が会見のない会合の政策行動を軽視する傾向が見られている。

  ブラード総裁は「記者会見があったりなかったりすることがわれわれに害を及ぼしている」と指摘。「われわれは事前に全ての会合を同じ条件にすべきだと私は考える。全ての会合で記者会見を行うべきだ。私はかねてからこう主張してきた」と語った。

  ドット・プロットについては、「私は自分のドットを公表しない。年内に何回利上げを行うかというゲームから離れたい」と述べた。

  同総裁は、今年に入って最初の2回のFOMCで金利据え置きを自身が主張したのは市場ベースのインフレ期待指標が低下したためだと発言。「インフレ期待が低下する状況で追加利上げは望ましくないと考えた」が、2月中旬以降「回復しているため、安心している。われわれは正しい方向に向かっている」と説明した。

原題:Bullard Sees Case for April Hike as Inflation Set to Pick Up (1)(抜粋)

(8段落目以降に発言を追加して更新します.)
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