中国は怖くない、ユーロ圏の本当のリスクは米国-ECB経済報告

欧州中央銀行(ECB)は23日発表した経済報告で、ユーロ圏の貿易が中国経済の減速で受ける打撃は、米経済が腰折れした場合の影響と比べればかすんでしまうとの認識を示した。

  ECBは域内総生産(GDP)の国際的な相関関係を調査。これによると、中国のGDPが1%低下した場合、ユーロ圏の貿易は0.08ポイントの下押しを受ける。一方、米国で同様の事態が発生した場合の影響は3倍超となった。

  調査では貿易相手国の相対的な重要性を判断するため、輸出の最終目的地に注目した。この結果、欧州の貿易に対する中国の影響は統計の数字上で誇張されており、ユーロ圏にとって最も重要な市場は依然米国であることが分かったという。

  ECBはこの報告で、米国の需要が腰折れすれば、ユーロ圏の貿易は直接的にも間接的にも重大な衝撃を被る公算が大きいと指摘。「中国で同様の衝撃が発生したとしても、ユーロ圏の経済活動に及ぼす影響はそれより小さい」との見方を示した。その理由として、中国に向かうユーロ圏の輸出品のかなりの部分が他国に再輸出されていることを挙げた。
  

原題:Scared of China’s Slowdown? For Europe, the Real Risk Is the U.S.(抜粋)

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