クレディ・スイス、2000人追加削減へ-非流動資産で評価損

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  • 年内に追加の人員削減実施へ-今年の削減数は合計6000人に
  • 再編コストは今年10億スイス・フランでピークに、17年は減少へ

スイスの銀行2位、クレディ・スイス・グループのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は23日、1-3月(第1四半期)が赤字になるとの見通しを明らかにした。同行はコスト圧縮と2000人の追加人員削減により事業再編を加速させる。

  ティアムCEOは5カ月で2回目の再編計画発表後の電話会議で記者団に、第1四半期の純損益が赤字となる可能性があると述べた。証券トレーディングを手掛けるグローバルマーケッツ部門の収入は最大で45%の減少となる見込みで損益は赤字だという。

  ディストレスト債とレバレッジドローン、証券化商品で1-3月に2億5800万ドル(約290億円)の評価損を計上するが、これらポジションの一部についてCEOは承知していなかったとしている。再編計画では同部門のリスク加重資産をさらに20%減らして今年600億ドル前後とする。追加分を合わせた16年の人員削減目標は6000人となる。

  アバディーン・アセット・マネジメントで運用に携わるローレント・フリングス氏は、CEOが「ポジションの大きさに驚かされたと言っているのは明らかに良い兆候ではない」と述べた。

  ティアムCEOはアジアを中心としたウェルスマネジメント事業に軸足を移し、証券事業は縮小する方針。15年10―12月(第4四半期)は7年ぶりの大幅な赤字となった。昨年10月に発表した前回の再編計画は投資家を納得させるには至らず株価は発表時からこれまでに約41%下落した。

  フォントベルのアナリスト、アンドレアス・ベンディッティ氏は「再編加速が必要な時期だった。投資銀行部門がまだ大き過ぎるという株主の批判に対応するもので、前向きに受け止められるはずだ」と語った。

  最新計画の下で再編コストは今年10億スイス・フラン(約1160億円)でピークとなり、17年は6億フランに減る見込み。18年までに少なくとも30億フランのコスト純減を目指す。従来の目標は20億フランだった。証券トレーディング業務を含むグローバルマーケッツ部門の経費はこの間に54億フランまで減らす。昨年末時点では66億フランだった。

  同行は今年すでに約2800人のポジションを削減しており、全部門がコストカットに尽力していると説明した。人員削減はグロスベースで今年17億フランの経費節減に寄与する見込みだという。

原題:Credit Suisse CEO Forecasts First-Quarter Loss; Targets Job Cuts(抜粋)
Credit Suisse CEO Targets Job Cuts, Forecasts Quarterly Loss (1)
Credit Suisse CEO, Blindsided by Risk Buildup, Targets Job Cuts

(第2段落に加筆し第3段落を追加します.)
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