桜井真氏が日銀審議委員に、参院も可決-タカ派の白井氏は月末に任期

  • 白井さゆり氏の後任、4月1日付で就任へ-任期は5年
  • タカ派からハト派へ交代、黒田総裁の支持増える-UBS証券

参院本会議は23日、日本銀行政策委員会の白井さゆり審議委員の後任に桜井真サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表を起用する人事案を賛成多数で可決した。衆院本会議は22日に可決済みで、いわゆるタカ派の白井氏に代わり黒田東彦総裁を支持するとされる桜井氏が審議委員に就く。

  白井委員は3月31日で任期満了になり、桜井氏は4月1日付で日銀審議委員に就任する。任期は5年。1970年中央大学経済学部卒の桜井氏は76年に日本輸出入銀行に入行、大蔵省財政金融研究所特別研究員や経済企画庁経済研究所客員研究員を歴任した。三井海上投資顧問取締役を経て2007年からサクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表。
    
  日銀は1月29日の金融政策決定会合でマイナス金利による追加緩和を5対4の賛成多数で決めたが、白井氏はこの時に反対したうちの1人。この白井氏の後任が桜井氏になる。日銀最高意思決定機関の政策委定員は正副総裁3人と審議委員6人の計9人。桜井氏就任でいったん女性がいなくなる。審議委員ではマイナス金利に反対した石田浩二も6月29日に任期満了を迎える。

  UBS証券は「タカ派の白井さゆり氏が退任し、代わってハト派の桜井真氏が就任する」とした上で「これで、4月の政策決定会合では黒田総裁の支持者が増えるはずである」と15日付リポートで指摘した。自民党の山本幸三衆院議員は桜井氏について、基本的に黒田日銀の路線と方向が同じだと評価している。

  政策委では昨年6月に退任した森本宜久審議委員の後任にトヨタ自動車相談役の布野幸利氏、昨年3月に退任した宮尾龍蔵前審議委員の後任にリフレ派エコノミストの原田泰元早稲田大学教授がそれぞれ就任している。布野、原田両委員と黒田総裁、岩田規久男、中曽宏両副総裁がマイナス金利に賛成した。反対は白井氏と石田氏のほか、木内登英、佐藤健裕各委員だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE