米シカゴ連銀総裁:利上げ休止は適切、2016年の波乱の幕開けで

  • 3月のFOMCの金利予測分布図は「かなり良い設定」
  • 今年の米経済成長率は2-2.5%へ、ファンダメンタルズ非常に良好

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、今年の波乱のスタートを受け、当局が今月利上げを見送ったのは適切だったとの見解を明らかにした。

  エバンス総裁は22日にシカゴで講演し、「3月の金利変更見送りは、2016年の経済・金融リスクが利上げを開始した昨年12月時点よりも幾分高いように見えることが論拠だ」と指摘。「米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利正常化の過程で用心して休止したのは、リスクを評価し慎重になっているということだ」と述べた。

  FOMCは先週、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25-0.5%に据え置き、年内の利上げ回数の見通しは昨年12月時点の4回から2回に引き下げられた。来年のFOMCで投票権を持つハト派姿勢の強い当局者の1人であるエバンス総裁は「ドット・プロット(金利予測分布図)」に示された金利の見通しについて、自身には「かなり良い設定」であり、「大方の参加者の考えを良く反映している」と語った。

  同総裁はまた、今年の米経済成長率を2-2.5%と予想し、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)が非常に良好な状態にあると指摘。失業率は4.75%程度にまで低下するとの見通しを示した。インフレが「持続的」に上向く兆しを当局者が探しているとも述べた。

  「様子見姿勢で金融政策対応を続けることは経済成長の継続や労働市場の一層の改善、賃金のさらなる上昇開始を確実にする上で適切だ。これらは全て、現在の低いインフレ率が当局の目標とする2%に向かって加速することを支える」との認識を示した。

原題:Evans Says Fed Rate Pause Appropriate After Bumpy Start to 2016(抜粋)

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