米国債:下落、シカゴ連銀総裁がファンダメンタルズは良好と発言

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22日の米国債は下落。一時上昇していたが、下げに転じた。シカゴ連銀のエバンス総裁が米経済のファンダメンタルズは「非常に良好だ」と指摘したことが手掛かり。朝方発表された3月の製造業活動を示す2つの指数はともに改善した。

  この日はブリュッセルで爆弾テロが発生し、ベルギーのテロ警戒レベルが最高に引き上げられたことを受けてドイツと英国の国債が上昇。そうした中でも米国債は値下がりした。リッチモンド連銀製造業景況指数とマークイット・エコノミクスの米製造業購買担当者指数(PMI)速報値はともに上昇した。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏は「ファンダメンタルズが改善しつつあり、市場はそれに反応している」と指摘。「ブリュッセルでのテロに反応して朝方は上げていたが、強い逃避の動きというわけではなかった」と続けた。

  前日にはサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とアトランタ連銀のロックハート総裁が早ければ4月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げの可能性を示唆していた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.94%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は7/32下げて97 5/32。

  利回りは一時1.88%にまで低下。ブリュッセルでの爆弾テロを受けて安全資産の需要が高まった。04年にマドリードで起きた列車爆破テロや05年のロンドンでの同時爆破テロなど欧州で過去に起きたテロ事件では、米国債は一時急伸した後に勢いを失っている。

  2年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は3日ぶりに縮小した。

原題:Treasuries Decline as Evans Joins Fed Voices Lauding U.S. Growth(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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