米国株:ナスダックは上昇、ブリュッセルのテロ攻撃で輸送株安い

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22日の米国株式市場ではナスダック総合指数が小幅高。これで5日続伸となった。ブリュッセルでのテロ攻撃を背景に輸送関連株やS&P500種株価指数は下落した。

  ブリュッセルの空港や地下鉄駅を狙ったテロ攻撃で少なくとも31人が死亡した。   

  この日は薄商いの一日だった。ナスダック総合指数は0.3%上昇して4821.66。S&P500種は0.1%安の2049.80。ダウ工業株30種平均は41.30ドル(0.2%)安の17582.57ドル。昨年10月以来の最長連続高に終止符を打った。

  ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールス・トレーダー、マイケル・アントネッリ氏は「テロ攻撃があったが、市場は予想以上に耐性があるようだ」と述べ、「恐ろしい惨劇だ。こうした出来事はこれまでのようにショッキングに映らなくなってきた。市場参加者はニュースの内容を理解しようと努めている」と続けた。

  ウィーデンの主任グローバルストラテジスト、マイケル・パーブス氏は「こうした出来事が起きると、二度目はボラティリティーに対する影響が一度目よりもずっと軽い」と述べ、「残念ながらこの時点ではある程度想定されている事態だ。テロ攻撃は悲劇だが、相場に悲劇はもたらしていない」と続けた。

  輸送関連株はこの日、大きく影響を受けた。デルタ航空とアメリカン航空グループはいずれも下落した。一方、製薬のアムジェンやファイザーは上昇。アップルも値上がりした。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は2.8%上昇して14.17。

  S&P500種は先週16日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表以来、初めて下落した。トレーダーの間では6月のFOMC会合で利上げされる確率は46%が織り込まれている。FOMC声明発表前は約54%だった。シカゴのエバンス総裁は年初の不安定なスタートで経済見通しに不透明感が高まったことから、金融政策当局者が今月利上げを見送ったのは適切との見解を示した。

  S&P500種産業別10指数は7指数が下げた。生活必需品株は大きく下げた。ヘルス関連株は3日続伸した。

  ヘルスケア関連株はここ3日間で2.7%上昇。この日は製薬株が買いを集めた。ナスダック・バイオテクノロジー指数は2.6%上昇し、2週間ぶりの高水準だった。

  ブルームバーグ米航空株指数は1.2%安。一時は2.2%安まで下げていた。デルタとアメリカンはここ2週間で最大の下げとなった。

原題:Nasdaq Edges Higher on Drugmakers Amid Longest Rally Since April(抜粋)

(第2段落を加え、相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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