NY連銀に「大きな過失」とバングラデシュ中銀が主張-内部文書

バングラデシュ中央銀行がニューヨーク連銀に開設している口座から一部資金が行方不明になった事件で、同連銀には1億100万ドル(約113億円)の送金をハッカーに許した点で「大きな過失」があったとの認識をバングラデシュ中銀が示唆した。ブルームバーグが閲覧した同中銀の内部文書で判明した。

  13日付のこの文書は、10億ドル近くをハッカーに盗まれそうになったとする問題についての同行の見方に関する新たな視点を示している。文書には送金されてしまった資金を取り戻すための戦略の概要も記されており、法的措置を講じる可能性があるとしている。ニューヨーク連銀とバングラデシュが事件発生直後に送金に関する検証を強化したことも示されている。

  文書によれば、ニューヨーク連銀は2月初め、受取人の詳細が不明だとしてバングラデシュ中銀の口座から8億5000万ドル相当を引き出そうとする取引30件を阻止した。だが、同連銀は「結果的にデューデリジェンス(資産精査)見直しを警告することになった」別の取引5件を認めたと文書は指摘している。

  ニューヨーク連銀の「大きな過失だと見なしている」と文書で主張するバングラデシュ中銀は、「弁償を求める訴訟に着手する明確な論拠を確立する」ためニューヨーク市にいる法律顧問と協力していると説明した。

  ニューヨーク連銀のプリースト報道官は、今月先に公表した以外のことはコメントしないと述べた。米連邦準備制度の報道官は8日、口座からの支払い指示は標準プロトコルに準拠し、金融機関が利用する国際銀行間通信協会(SWIFT)のシステムが本物だと認識したと話していた。バングラデシュ中銀の報道官は、内部文書や調査については一切コメントしないと述べた。

原題:Fed Had ‘Major Lapse’ During Cyber Heist, Bangladesh Report Says(抜粋)

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