22日のニューヨーク外国為替市場ではポンドが主要通貨の中で最も下げた。ブリュッセルでのテロ攻撃を受け、英国の欧州連合(EU)離脱「Brexit」支持派が勢いづくとの見方からポンド売りが膨らんだ。

  ポンドは対ドルで1カ月ぶり大幅安。EU離脱支持派の政治家は移民流入により英国が攻撃を受けやすくなると主張。一方、キャメロン首相ら反対派は経済および政治的連合の一部にとどまることが安全保障の一助になるとの見解を示している。ユーロは主要通貨の大半に対して下落。テロで信頼感が揺らぎ、欧州資産が回避されるとの思惑が背景にある。

  クレディ・アグリコルのG10通貨戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏(ロンドン在勤)は「ポンドは明らかにアンダーパフォームしている。さまざまな要素が背景にあるが、そのうちの一つは悲惨な事件がEU脱退キャンペーンを後押しするとの懸念だ」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ポンドは対ドルで前日比1.1%安の1ポンド=1.4208ドル、対ユーロでは0.9%下落し1ユーロ=78.95ペンス。 ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.1217ドル。

  ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「攻撃がユーロ圏で発生したため、域内の不透明感がさらに強まった」と指摘。ブリュッセルでのテロは「Brexit問題への注目を高め、EU脱退支持派を有利にする可能性がある」と語った。

  円相場はブリュッセルでのテロを受けた逃避需要で、一時1ドル=111円台前半まで買い進まれた。その後はその流れが反転、112円台で推移した。

原題:Pound Falls as Risk of ‘Brexit’ Mounts on Brussels Terror Attack
Yen Rises on Refuge Demand After Brussels Attacks (Correct)(抜粋)

(最終段落の円相場の動きを訂正しました.)
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