香港不動産市場は暴落回避か、株式トレーダーの読みが的中なら

  • ハンセン不動産指数は1月安値から18%上昇
  • 不動産開発会社株の上昇は不動産価格の前兆となる傾向

香港の住宅所有者は最悪のシナリオを心配しなくてもいいかもしれない。不動産市場が好不況を繰り返すことで有名な香港では、1990年代後半にアジア通貨危機で70%値下がりしたケースもあったが、ここにきて再び過去最高値から下落しつつある。

  だが、香港大手不動産開発会社の株価が手掛かりになるなら、今の下落が新たな暴落局面につながると心配する理由はほとんどない。昨年6月の高値から今年1月21日までに34%下落したハンセン不動産株指数はわずか2カ月で18%上昇し、香港株式市場全体の上昇率を約7ポイント上回っているからだ。

  不動産株指数は11年10月に同様の規模の値下がりから反発し、その3カ月後に住宅価格は上向き始めた。ブルームバーグの集計データによると、同指数は長期的に見てもまずまずの先行指標となっており、1994年からの期間の7割で不動産市場の転換点の前触れとなった。完璧な実績とは言えないものの、現在の不動産の値下がりは長期的下落よりも一時的調整にすぎないと言う楽観論者の主張の裏付けにはなる。

  BNPパリバのアナリスト、李偉烈氏 (香港在勤)は「不動産市場の価格回復の公算は極めて大きい」と述べ、住宅価格が年内に底入れし2019年まで再び年10%程度上昇すると予想。「株価が先行指標となり得る理由は、ファンドマネジャーが不動産市場の状況を徹底的に分析し、転換を予測するからだ」と付け加えた。

  
原題:Hong Kong Property Crash Averted, If Stock Traders Are Right (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE