パリ訪れる中国人観光客数、昨年11月の同時テロで陰り-投資は衰えず

  • 昨年11月のパリ同時テロ事件で中国人観光客の伸びが鈍化
  • 中国富豪、馬雲氏はワインシャトー、王健林氏はレジャー施設に投資

フランスにはここ数年間、多くの中国人観光客が訪れていたが、昨年11月のパリ同時テロを受けて減少している。しかし、中国人投資家はそれほど神経質ではないようだ。

  エッフェル塔やシャンゼリゼ通りを訪れる中国人観光客が減少する一方、中国人投資家は欧州の経済大国であるフランスに投資している。ベーカー&マッケンジーの調査によると、中国人によるフランスへの投資額は昨年、160%増加し36億2000万ドル(約4100億円)に達した。米国向けの153億ドルと比較すると少ないものの、対仏投資は増加する可能性がある。

  パリの中国商業会議所のヤン・チュフェン事務局長はインタビューで「単純に良い案件がある。全てのセクターで投資の金額も件数も増えた。中国人投資家は、有効なら何にでも投資する」と指摘した。

  中国の経済成長が鈍化する中で、フランスの経済は安定。ユーロ建て資産も提供されている。このため、中国人投資家はボルドー地方のブドウ畑やホテル、郊外のショッピングモールなどを買収。フランスに流入する中国人の資金の80%余りが不動産とホスピタリティ産業に投資されている。

  中国最大の電子商取引運営会社アリババ・グループ・ホールディングの創業者で中国2位の資産家である馬雲(ジャック・マ)氏は、14世紀が起源のワイン生産会社シャトー・ド・スールを買収。中国首位の資産家、王健林氏はパリの北方で計画されている大型小売り・レジャープロジェクト「ヨーロッパシティー」に出資する予定だ。

原題:Paris Lure Dims for China’s Tourists, Not for Its Investors(抜粋)

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