【個別銘柄】任天堂が大幅高、上方修正の鹿島高い、シャープは下落

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22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前営業日比8.2%高の1万6515円。17日に国内向けに配信を開始した同社初のスマートフォン用アプリ「Miitomo(ミートモ)」のユーザー数が19日に100万人を突破したことが同社公式ツイッターで明らかになった。岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは、この短期間で多くのフォロワーを獲得し、同社のコンテンツ力は強いと投資家が改めて感じたようだ、と述べた。スマホゲームで任天堂と業務提携するディー・エヌ・エー(2432)も6.5%高の1957円と大幅高。

  鹿島(1812):4.8%高の727円。国内建設工事の利益率向上を主因に2016年3月期営業利益計画を570億円から前期比8.4倍の1070億円に上方修正すると22日午後1時30分に発表。年間配当予想も6円から8円に引き上げられ、好業績を好感した買いが入った。

  シャープ(6753):6.5%安の129円。台湾の鴻海精密工業がシャープ側に出資規模を減額する意向を伝えたと20日付の読売新聞朝刊が報道。22日の産経新聞電子版では、当初予定で4890億円だった出資額を最大2000億円減額する意向を鴻海側がシャープに打診していることが分かったと報じた。不透明感が高まり、リスクを回避する動きが広がった。

  日本オラクル(4716):10%高の6150円。15年6月-16年2月期営業利益は前年同期比6.5%増の365億円だったと18日に発表。公共や金融、流通、製造の分野で複数の大型案件を受注した。SMBC日興証券では、サポート収入の増加によって第4四半期(3-5月)以降も安定的な業績を維持できると予想した。

  クラリオン(6796):9%安の355円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に、目標株価を520円から340円に引き下げた。車載カメラシステムの収益貢献拡大などを背景とした来期の大幅増益シナリオを前提に同社株を推奨してきたが、車載カメラの伸びが想定を下回るなど現実を見る局面に変化したと指摘。17年3月期営業利益予想を142億円から109億円に下方修正した。

  カカクコム(2371):4%安の2191円。運営するグルメサイト「食べログ」の個人向け有料サービス加入者数が20日に150万人を突破したと午前11時50分に発表。いちよし経済研究所の納博司アナリストは、業績は堅調だが、一番の高成長の時期は終わったとの見方を示したうえで、同社の成長性がすでに株価に織り込まれたとみた向きから売りが出た可能性があると述べた。

  デンソー(6902):3.6%高の4469円。小型無人飛行機(ドローン)事業に参入すると21日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。自動車部品で培った機体制御や通信の技術を活用、橋梁や山間部の構造物の点検などでの利用を想定しているという。

  NTT(9432):3.3%高の4972円。JPモルガン証券は19日付で目標株価を5900円から6100円に引き上げた。傘下のNTTドコモの業績が好調なうえ、コラボ光契約数が会社計画に至らずARPU(1契約当たり月間収入)が高止まりするなか、コスト削減が順調に推移している点を評価。17年3月期営業利益予想を1兆4031億円から1兆4441億円に上方修正した。

  日精エー・エス・ビー機械(6284):8.6%高の2237円。いちよし経済研究所は18日付で投資判断「買い」、フェアバリュー3100円で調査を開始した。ペットボトル成形機のワンステップ機では世界5割以上のシェアを持つ同社は、今後海外を中心にガラス容器からペットボトルに置き換わる際の需要を享受できると予想。16年9月期営業益は前期比18%増の45億円、来期は53億円と見込んだ。

  ユアテック(1934):12%高の926円。16年3月期営業利益計画を120億円から前期比34%増の150億円に上方修正すると18日に発表。コストダウンや生産性向上に向けた施策の効果が表れたほか、暖冬で工事原価が低減した。 

  GMOクラウド(3788):18%高の994円。発行済み株式総数の3.69%、金額で3億円を上限に自己株取得を行うと18日に発表。株式需給の改善などが期待された。

  ゼビオホールディングス(8281):5.3%高の1923円。発行済み株式総数の1.11%、金額で10億円を上限に自己株取得を行うと18日に発表した。

  黒崎播磨(5352):9.9%高の267円。16年3月期の期末配当予想を4円から7円に引き上げると18日に発表。年間配当は10円と前期から5円の増配となる。

  GMB(7214):7.7%安の813円。16年3月期営業利益計画を9億円から前期比75%減の4億円に下方修正すると18日に発表。東南アジアなど海外補修用部品市場での販売が想定を下回ったほか、韓国・中国など新車用部品市場の需要回復が遅れていることが響く。年間配当予想を40円から20円に引き下げた。

  ミタチ産業(3321):7%安の643円。16年5月期営業利益計画を9億3000万円から6億円に下方修正すると18日に発表。1.2%の増益予想が一転、35%の減益見通しとなった。アミューズメントが想定以上に振るわなかったことやアジア新興国での設備投資鈍化を受け工作機械向けの受注が大きく減少した。

  石井表記(6336):13%安の404円。18日に決算を発表、17年1月期の連結営業利益は前期比4割減の4億4300万円と計画した。アミューズメント向けなどディスプレー・電子部品事業の伸びなどで前の期比13%増だった16年1月期からの悪化を見込む。

  ミスミグループ本社(9962):4.5%高の1641円。18日に発表した2月の売上高実績によると、「FA」「金型部品」、他社ブランド品を販売する「VONA」3事業の合計で前年同月比16.5%増だった。

  伊藤ハム(2284):3.4%高の729円。米久との共同持株会社設立に伴う株式移転計画に基づき、同社設立までに伊藤ハムが保有する自社株全てを消却すると18日に発表。2月末時点の保有自社株数は4323万株で、発行済み株式総数の17%に当たる。

  卑弥呼(9892):150円(16%)高の1060円とストップ高水準で配分。リサ・パートナーズ傘下の合同会社HSHが1株2059円で株式の公開買い付け(TOB)を行う、と18日に発表。完全子会社化が目的で、TOB価格へさや寄せした。リサ・パートナーズには、卑弥呼創業者の柴田一会長兼社長らが出資している。

  細田工務店(1906):17%高の139円。16年3月期の連結営業利益計画を5億8300万円から7億4900万円に上方修正する、と18日に発表。売上高は従来想定を5%超下回る見込みだが、建設事業での建築費のコストダウン、分譲事業でのエリアを絞り込みによる販売直接費の削減が寄与する。

  ラクオリア創薬(4579):4.2%高の401円。同社と旭化成ファーマは疼痛治療薬の創出を目指し、共同研究契約を締結すると22日午前11時30分に発表した。

  ベクター(2656):6.7%安の351円。株主優待制度を休止する、と18日に発表。株主還元施策として配当再開を優先する。これまでは毎年3月末に100株以上保有の株主に対し、オンラインゲームのポータルサイトで利用できる1万円分のチケットを贈っていた。

  クニミネ工業(5388):4.9%高の538円。16年3月期末の配当を1株15円から20円に増やす、と18日に発表した。

  チエル(3933):22日にジャスダック市場に新規上場、公開価格の810円に対し朝方から買い気配値を切り上げ、2.3倍の1863円買い気配のまま終了、取り引きは成立しなかった。教育用ソフトウエアなどの企画・開発・販売などを手掛ける。16年3月期の単体営業利益計画は前期比11%増の1億8000万円。

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