ブラジル株は17日、世界の株式市場で上げの中心となった。通貨レアルも上昇。ルセフ大統領が汚職捜査対象となっているルラ前大統領を捜査から守ろうとしたことを示すとされる通話記録の公開を受け、政権交代の観測が高まった。

  ブラジルの金融資産は、ルセフ大統領が弾劾される可能性は高まりつつあるとの見方から上昇。新たな政権が発足することで、議会が同国をリセッション(景気後退)から脱却させることに注力するのを妨げてきた政治的行き詰りが打開されるとの期待感が広がった。株と債券、通貨は、連邦判事が新官房長官に任命されたルラ前大統領について差し止めを命令したことを受けてさらに上げた。このルラ氏の起用はルセフ政権の延命策とみられるが、投資家は景気刺激のための一層の歳出拡大につながるとして懸念していた。

  ソシエテ・ジェネラルの新興市場クレジット・ストラテジー担当ディレクター、レジ・シャ トリエ氏(ロンドン在勤)は、「ルセフ大統領に残された手段はごくわずかだ。政権交代は間違いなくブラジル資産にとってサポート要因だろう」と語った。

  ボベスパ指数は前日比6.6%高の50913.79で終了。2009年1月以来の大幅高となった。銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングとブラデスコ銀行が上げの中心。株式の売買高は今年これまでの平均のほぼ倍だった。レアルは3.1%高の1ドル=3.6280レアル。

原題:Brazil Stocks Lead Gains as Real Climbs on Rousseff-Ouster Bets(抜粋)

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