ノルウェー政府系ファンド、15年リターンは2.7%-11年以来の低水準

世界最大の政府系ファンド、ノルウェーの政府年金基金グローバルの昨年の投資リターンは2011年以来の低水準だった。株式ポートフォリオのパフォーマンスが約5年で最も悪かった。

  政府年金基金グローバル(運用資産8300億ドル=約93兆2000億円)の2015年リターンはプラス2.7%と、前年のプラス7.6%に及ばなかった。同ファンドが9日発表した。株式と債券、不動産投資のリターンはいずれもプラスで、それぞれ3.8%、0.3%、10%だった。資産は3340億クローネ(約4兆4000億円)増えた。

  ファンドを管理するノルウェー中央銀行投資運用部門(NBIM)のイングべ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)は発表文で、「2015年はマイナス金利、通貨混乱、原油値下がり、新興市場の成長鈍化見通しと、変動の激しい1年だった」とし、「件数は少なめだが、規模の大きい不動産投資を実施した」と説明した。

  同CEOは昨年12月のインタビューで、同年10ー12月(第4四半期)の投資リターンがプラスになる見込みだと明かしていた。前2四半期は連続でマイナスだったが、債券を減らして株への投資を増やす戦略が奏功し持ち直した。

原題:Norway’s Sovereign Wealth Fund Has Worst Year Since 2011 (1)(抜粋)