欧州株:3日続伸、終盤に上げ膨らむ-中国緩和で資源銘柄に買い

  • ストックス欧州600指数の3日続伸は今年最長の上げ局面
  • 2月のユーロ圏消費者物価が下落、ECBは来週に政策を検証

29日の欧州株式相場は終盤に買いが膨らみ、指標のストックス欧州600指数は3営業日続伸となった。今年に入って最長の上げ局面だ。

  資源銘柄が高くなった。中国人民銀行(中央銀行)が市中銀行に課す預金準備率の引き下げを決めたことがきっかけで、英アングロ・アメリカンやアルセロール・ミタルが大きく買われた。

   ストックス600指数は前週末比0.7%高の333.92で終了。1.2%安となる場面もあったが、プラス圏で終わったことで、月間ベースの下落率は2.4%に縮小した。この日発表された2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値が前年同月比0.2%低下したことも材料視された。

  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、ジャスパー・ローラー氏は、人民銀の預金準備率引き下げが「株価を押し上げるきっかけになるかもしれない」と発言。「インフレ率は予想より弱かった」とし、これで欧州中央銀行(ECB)の「3月の会合で緩和策が拡大される見込みは強まるはずだ」と述べた。ただ、「具体的に何ができるのか、確信が持てない」と付け加えた。
  
  ドラギ総裁は追加刺激策を検討すると示唆しており、市場の関心は来週のECB会合へと移りつつある。最近の相場上昇にもかかわらず、ストックス600指数は月間ベースでは2012年以降で最長の3カ月連続安となった。指数構成銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は約14.5倍と、今月上旬の13.2倍から上昇したが、昨年4月に付けたピーク時の約17倍を依然として下回っている。

  銀行株は月間ベースで3カ月続落。年初来では業種別指数の中で最もきつい値下がりとなっている。この日は英HSBCホールディングス、スイスのクレディ・スイス・グループ、イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナの下げが目立った。企業の合併・買収(M&A)の動きから先週上げていたロンドン証券取引所グループ(LSE)とスペインのボルサス・イ・メルカードス・エスパニョーレス(BME)、ドイツ取引所もこの日は売られた。 

原題:European Stocks Rally in Last Hour of Trading as Miners Jump(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE